全日本空手道連盟が「関東学生空手道選手権」で新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてメンホー(顔面および頭部の防具)の口の部分にシールドを装着した組手競技を実施
配信日時: 2020-10-05 15:45:00
防具とシールドを着用して飛まつを防ぐ取り組みにより「気合い」を認める
(公財)全日本空手道連盟(以下、全空連)では、組手競技における新型コロナウイルスの感染防止対策として、10月4日に日本武道館で開催された「関東学生空手道選手権」において、実験的にメンホー(顔面および頭部の防具)の口の部分にシールドを装着した組手競技を実施いたしました。
新型コロナウイルスによるパンデミックは、他の競技団体と同様に空手界においてもオリンピック代表選考対象の国際大会はもちろんのこと、国内の高校生、中学生、小学生らのほとんどすべての大会が中止になるなど、大きな影響を及ぼしました。
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そんな中、今年の6月に高体連空手道部は、インターネットによる形競技のみのグランプリ大会を実施。大変好評ではあったものの組手競技を実施できなかったという不満は残りました。しかし対戦相手と密着することになる組手競技は、感染防止対策が難しく、実践的な練習すらまともに行えない状況がいまだに続いています。
そこで全空連は、メンホーの主力メーカーであるミズノに飛沫拡散をカットできるシールド(材質:ポリプロピレン)の開発を依頼。そして完成したものが、従来のメンホーに張り付けるだけで、装着しやすいシールドです。
この試作品を新日本空調株式会社(本社:東京都中央区)の「微粒子可視化システム」によって測定した結果、メンホーにシールドを装着することにより約98%の飛沫がカットされることが実証されました。
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※https://www.youtube.com/channel/UCuRYr09nQrX1cAzqobI2ohw にて視聴できます。
これは対戦する二人の選手が装着することにより、限りなく100%に近い飛沫カット率となります。
空手競技の場合、形競技はもちろんのこと、組手競技でも技をきめた時の“気合い(掛け声)”もポイント獲得のための要素となるため、このメンホーとシールドを使用することにより、競技大会はもちろんのこと、普段の実戦練習においても、存分に気合いを発することができ、空手競技の本来の姿に戻ることになります。
全空連が主催もしくは後援する小学生、中学生、高校生の大会では、これまで組手競技においてメンホーの使用が必須でしたので、このシールドを使用することにより、今回のような非常時での大会も開催可能になると考えます。
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さらに今回はユタカ株式会社(本社:東京都品川区)の協力により、会場入口でのサーモグラフィー&サーマル体表温測定システムをはじめウイルス飛沫予防パーテーションに至るまで運営上の感染防止に万全を期し、今後のモデルケースともいえる大会となりました。
≪本件に関するお問い合わせ先≫
公益財団法人 全日本空手道連盟/〒135-8538 東京都江東区辰巳1-1-20/TEL: 03-5534-1951
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