CStoneとファイザー、中国におけるオンコロジー領域のニーズを満たすべく戦略的に協業
配信日時: 2020-10-02 20:52:00
ファイザーはCStoneの株式に2億ドルを投資し、CStoneのオンコロジー後期段階資産であるスゲマリマブ(CS1001、抗PD-L1抗体) の中国本土でのライセンスを取得
CStoneはスゲマリマブのマイルストーン支払いとして最大2億8000万ドル、追加ロイヤルティーを受領
CStoneとファイザーは大中華圏において、後期段階にある他のがん治療薬の開発と商業化に当たる
(中国・蘇州)-(ビジネスワイヤ) -- CStone Pharmaceuticals(基石薬業、「CStone」、HKEX: 2616)ならびにPfizer Investment Co. Ltd.(「Pfizer Investment」)およびPfizer Corporation Hong Kong Limited(美国輝瑞科研製薬有限公司、「Pfizer Hong Kong」)(両社ともファイザー[NYSE: PFE]の子会社)は本日、戦略的協業関係の構築を発表しました。この協業関係は、Pfizer Hong KongによるCStoneに対する2億ドルの株式投資、CStoneのスゲマリマブ(CS1001、抗PD-L1抗体)の中国本土における開発・商業化に向けたCStoneとPfizer Investmentの協業、大中華圏市場に追加的なオンコロジー領域の資産を導入するためのCStoneとPfizer Investmentの間の枠組み提携を包含するものです。
本協業は、CStoneによるスゲマリマブの開発を支える資金を提供するものです。スゲマリマブは、肺がん、胃がん、食道がんなど、中国における発生率が高いがんを適応症として開発中のベストインクラス候補となる抗PD-L1抗体です。ファイザーは、中国におけるスゲマリマブの商業化につきライセンスを取得して独占的に主導し、業界をリードする同社の能力を利用して従来よりもはるかに広い地域の医師や患者が、本治療薬へのアクセスを拡大することに貢献していきます。本協業により、CStoneとファイザーは、大中華圏市場でオンコロジー領域の他の資産を開発・商業化できる立場を確保できます。
CStoneの会長兼最高経営責任者(CEO)であるFrank Jiang(M.D.、Ph.D.)は、次のように述べています。「CStoneに対するファイザーの投資は、当社の抗PD-L1抗体薬が持つ可能性に対する信頼と、当社の研究開発能力に対する評価の証しです。ファイザーと力を合わせ、商業化のための同社のインフラを活用することで、大中華圏に大幅に拡大した各市場における患者さんが、高度に差別化された当社の抗PD-L1抗体薬に迅速・確実に利用していただけるようになります。また、当社が中国の患者さんを対象に世界規模で革新的な治療薬の開発および商業化を促進できるようにする協業関係を構築することで、当社は本格的なバイオ製薬企業への変革を押し進めることができました。」
Pfizer Biopharmaceuticals Group Chinaの社長代理であるPierre Gaudreaultは、次のように述べています。「当社は中国の患者に対する革新的な医薬品の提供で長い歴史を誇っています。このたびのCStoneとの協業は、承認を取得すれば商業化できるベストインクラス候補の抗PD-L1抗体薬の開発に役立つことで、そうした歴史を増強するものとなります。また並外れた臨床開発能力を持ち、当社が中国における新規がん治療薬へのニーズを満たす助けとなるパートナーとの連携を促進するものです。」
協業の重要要素と財務条件
ファイザーは中国本土におけるスゲマリマブの商業化に関する独占的な権利を取得する一方、CStoneは5つの特定適応症に関する臨床開発と規制関連の戦略を引き続き主導する。CStoneはスゲマリマブについて最大2億8000万ドルのマイルストーン支払いに加え、追加の段階的ロイヤルティーを受け取る権利を取得する。CStoneは中国本土以外でのスゲマリマブの開発および商業化に関するあらゆる権利を留保する。ファイザーは2億ドルを投資し、CStoneの株式1億1592万8803株を1株当たり1.725 ドル(1株当たり約13.37香港ドル)で購入する。本株式投資の結果、ファイザーはCStoneの株式9.90パーセントを保有することになる。CStoneとファイザーは、大中華圏市場での共同開発に向け、オンコロジー領域で後期段階(概念実証後)の資産を共同で選定する。これらの資産は、ファイザーのパイプラインからの場合と、共同ライセンスインの場合があり得る。CStoneとファイザーは、大中華圏市場でのオンコロジー領域の資産追加をめぐり、選択に基づく共同ライセンスインの取り決めを追求できる。本取引では、必要な社内承認を両社とも取得済みです。取引の完了はCStoneの株主による承認を前提としていません。
CStoneに対しはゴールドマン・サックスが財務顧問、クーリーが法律顧問を務めました。ファイザーに対しはクリフォードチャンスが法律顧問を務めました。
投資家向け発表情報
CStoneは2020年9月30日午前11時00分(香港時間)にライブウェブキャストを開催します。アクセスに関する情報は下記をご覧ください。
中国本土以外のすべての地域: https://event.webcasts.com/starthere.jsp?ei=1380037&tp_key=735ccdf3e4
中国本土:https://event.gmwebcasts.cn/starthere.jsp?ei=1380037&tp_key=735ccdf3e4
パスワード(大文字と小文字を区別): CStone
スゲマリマブについて
スゲマリマブはCStoneが発見し、治験段階にある抗PD-L1モノクローナル抗体です。本薬は、米国を拠点とする企業のリガンド・ファーマシューティカルズ(NASDAQ: LGND)からの許可の下、完全ヒト抗体を一貫生産できる形質転換動物プラットフォームOmniRat®を使用して開発しています。完全ヒト・完全長抗PD-L1モノクローナル抗体のスゲマリマブは、患者における免疫原性と毒性のリスクを低減し得る天然の免疫グロブリンG4(IgG4)類似体であり、その点が他の類似薬に対する独自の利点となる可能性があります。
スゲマリマブは第1相用量漸増試験を中国で完了しています。試験の第1a相および第1b相で、スゲマリマブは複数タイプの腫瘍で抗腫瘍活性を示し、忍容性が良好でした。
現在、スゲマリマブは進行中の数多くの臨床試験で検討されています。米国での第1相ブリッジング試験に加え、中国での臨床プログラムとして数種の腫瘍を対象とする多群第1b相試験1件、リンパ腫を対象とした承認取得目的の第2相試験1件、それぞれステージ3/4の非小細胞肺がん・胃がん・食道がんを対象とした承認取得目的の第3相試験4件があります。
CStoneについて
CStoneは、中国と世界のがん患者の未充足の医療ニーズに応えるがん免疫療法および精密医療の革新的医薬品の開発と商業化に傾注するバイオ製薬企業です。2015年末に設立されたCStoneは、革新的な医薬品の開発、臨床研究、商業化で広範な経験を有する世界水準の経営チームを編成しました。がん免疫療法のための併用療法を戦略的に重視する当社は、ピボタル試験または承認段階にある後期段階の医薬品候補5種を含め、オンコロジー領域を重点に15種の医薬品候補から成るパイプラインを構築しました。経験豊富なチーム、充実したパイプライン、臨床開発志向の強固なビジネスモデル、潤沢な資金を備えたCStoneの展望は、世界中のがん患者に革新的ながん治療薬を届けることで、中国一流のバイオ製薬企業として世界的に認められることです。CStoneの詳細情報については、www.cstonepharma.comをご覧ください。
ファイザーについて:患者さんの生活を変えるブレークスルーとイノベーション
ファイザーでは、あらゆるライフステージにおける健康と福祉の向上を目指し、科学、そして当社のグローバルリソースを活用しています。当社はヒト用の医薬品および健康関連製品(革新的な医薬品やワクチンを含む)の発見・開発・製造における品質・安全性・価値に関して高い基準を打ち立てる努力を続けています。先進国市場や新興国市場のファイザーのスタッフは毎日、今の時代に最も恐れられている病気と闘うため、福祉、予防、治療法、治療薬の進歩に努めています。世界をリードするバイオ医薬品企業としての責務に見合うように、当社は医療従事者、政府、そして地域のコミュニテイーと協力して、世界中で信頼性が高く経済的に手の届くヘルスケアを支援・拡大する活動も行っています。170年以上もの間、ファイザーは当社を信頼してくださる全ての方々のために、少しでもよい結果をもたらすことができるよう事業に取り組んできました。詳細情報については、www.pfizer.com.cnをご覧ください。
将来見通しに関する記述
本リリースに記載された将来見通しに関する記述は、本リリースでそれらの記述がなされた日付時点における出来事や情報のみと関連しています。法律で要求される場合を除き、新情報や将来の出来事、その他の理由にかかわらず、これらの記述がなされた日付以降に、または予期しない出来事の発生を反映させる目的としては、いずれの将来見通しに関する記述についても、公式に更新または修正する義務を当社は負いません。読者の皆様は本リリースを完全に読み込む必要があり、また将来における当社の実際の結果や業績が当社の予想と大きく異なるものとなる場合があると理解した上で読む必要があります。本リリースにおいて、私たちの意図、当社取締役の誰かの意図、当社の意図に関する記述または言及は、本リリースの日付時点でのものです。これらの意図はいずれも、将来の展開を踏まえて変更される場合があります。
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trupti.wagh@pfizer.com
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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