ルナルナ×北九州市 共同調査

プレスリリース発表元企業:株式会社エムティーアイ

配信日時: 2020-09-15 11:00:11

~妊娠・出産・育児、そして不妊治療に関する市内女性の生の声とは~

 (株)エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』では、定期的にサービス内で様々な意識調査を行っています。
 多くのユーザーから回答が寄せられ、生理やカラダに関する内容をはじめ、ほかでは聞けない女性の悩みや本音が明らかになっています。
 今回は、北九州市とエムティーアイが2019年12月に締結した、市内の妊娠を希望する夫婦への支援の充実を図るための妊活支援等に関する連携協定のもと、北九州市在住の女性を対象に行った、「不妊治療から妊娠中、子育てに関する共同意識調査」の結果をお届けします。
 共同調査では、北九州市の女性が妊娠・出産・育児、そして不妊治療について実際に経験した悩みや、活用した支援制度、今後求めることなど多くの生の声が寄せられました。特に不妊治療に関しては、治療に要した期間やその間の葛藤などが明らかになっています。
 今後子どもを望む男女が正しい情報のもと必要な支援を受けることができ、少しでも妊娠や育児の不安や負担が軽くなる世の中の実現のために『ルナルナ』が北九州市と共にできることを考えます。



■ 北九州市は、妊娠・出産・育児にやさしいまち!医療機関などの施設の充実がカギ

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 Q. お住まいの地域は妊娠・出産しやすい環境だと思いますか。
 最初に、北九州市在住の子どもがいる女性を対象に、自身が住んでいる地域は妊娠・出産しやすい環境だと思うかどうかを聞いてみると、「そう思う」37.8%、「どちらかと言えばそう思う」46.7%と回答し、実に8割以上の女性が、妊娠・出産しやすい地域だと認識していることがわかりました。これは全国平均よりも10ポイント以上高い結果です。
 妊娠・出産しやすい環境だと思う理由として最も多かったのは「産科が身近にある」81.6%で、次いで「妊婦健診の受診がスムーズである」42.1%、「自治体や医療機関が行うマタニティ教室などが充実している」、「産科が充実している」が同率で23.7%となりました。妊娠・出産の際は多くの場合医療機関に通う日数が普段よりも増えるため、身近に病院があることや産院の選択肢が多いことが女性たちの支えになっているといえそうです。

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Q. お住まいの地域は子育てしやすい環境だと思いますか。
 続いて、自身が住んでいる地域が子育てしやすい環境だと思うかどうかを聞くと、「そう思う」25.6%、「どちらかといえばそう思う」62.8%と、こちらの問いでも合計で約9割の人が北九州市を子育てのしやすいまちと感じている結果となりました。
 その理由として多くあげられたのは、「子どもを保育所や幼稚園に預けやすい」57.9%、「ショッピング施設や商店街などが身近にあり買い物しやすい」55.3%、「医療機関が充実している」50.0%など、妊娠・出産時とは異なり医療機関だけではなく保育所や商業施設などの充実が子育て世代の母親に喜ばれているようです。


■ 5人に1人は不妊検査・治療を経験?!治療開始までは数年を要するケースも…

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Q. これまで、医療機関にかかって不妊検査や治療を経験したことはありますか。
 ここからは不妊治療に関するテーマでたずねてみました。まずは、これまで医療機関にかかって不妊検査や治療を経験したことはあるか、または今後予定があるかを聞いてみると、「経験はなく治療の予定もない」という回答が72.8%と最も多い結果となりました。
 一方で「現在治療中」7.9%、「過去に治療や検査を受けたことがある」11.4%を足すと2割弱、つまり今回の調査へ回答した北九州市の女性の5人に1人が不妊検査・治療を経験している人がいるということとなり、子どもを望む人にとっては身近な問題だといえます。

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Q. 不妊治療を開始した年齢を教えてください。(パートナーの検査・治療も含む)
 不妊治療を経験した人を対象に、治療を開始した年齢を聞いてみると、20代後半からその数字は増加傾向にあることがわかります。
 北九州市でも、全国的にも30代前半で治療を開始する人が最も多いようで、40代で治療を開始する人は少なくなっていく傾向となりました。


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Q. 妊娠を希望してから医療機関を受診するまでの期間を教えてください。
 また、妊娠を希望してから医療機関への受診までの期間は「半年以内」が最も多く30.4%、次いで「1年から2年未満」26.1%という結果となりました。日本産科婦人科学会によると、妊娠を望む健康な男女が避妊をせずに性交をしているにもかかわらず1年妊娠しないケースを一般的に不妊と定義していますが、3割以上の人が医療機関を受診するまでに2年以上かかっているという結果も明らかになっています。この結果からも、不妊治検査や治療へのハードルが高いことが伺えます。
 北九州市では、不妊に悩む夫婦の精神的な負担を軽減するための不妊専門相談を開設しており、助産師などの専門の相談員による電話相談や、専門医による面談相談※1などの環境が整っているため、病院受診まで踏み切れないときなどは、ぜひ行政の窓口も活用してみてはいかがでしょうか。


■ 不妊治療の期間は人によって様々なため、治療を始める前に夫婦でしっかり話し合うことが大切!

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Q. 治療を始めてから、妊娠するまでにかかった期間を教えてください。
 不妊治療経験者を対象に、治療開始から妊娠までにかかった期間をたずねると、「半年以内」31.3%の回答が最も多い結果となりました。一方で、「7年以上」と回答した割合は北九州市でも全国的にも約2割にのぼり、治療が長期化するケースも珍しくないことがわかります。
  “不妊治療”と言っても、医師の指導のもと排卵日を特定し性交渉を行う「タイミング法」と呼ばれる治療から、「人工授精」や特定不妊治療に定義される「顕微授精」「体外受精」、その他にも細かい検査や服薬などが必要な場合もあり、男性側の検査や治療などもあわせると非常に様々なステップが存在します。
 子どもを望む夫婦は、長期間の治療になる可能性も検討した上で、お互いの体調や気持ち、経済的な状況なども考慮しながら治療を進めることが大切です。

■ 悩みの多い治療中。通いやすい医療機関を見つけることや、パートナーの存在が助けに

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Q. 不妊治療についての困りごと・悩みを教えてください。(複数回答:上位7つ)
 では、不妊治療中は具体的にどのような困りごとや悩みがあるのでしょうか。
 北九州市の結果をみると、1位は「経済的な負担」76.2%、2位「精神的な負担」71.4%となっており、ともに7割を超える人に当てはまる悩みのようです。
 その他、「身体的な負担」、「いつまで治療を続けるべきかの判断」、「治療と仕事の両立」なども6割近くの人があげており、1人の患者がいくつもの悩みを抱えていることがわかります。


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Q. 不妊治療を受けるにあたり、どのようなことが助けになりましたか(複数回答:上位6つ)
 一方で、不妊治療中に助けになったこととしては、1位に「医療機関の身近さ、通院のしやすさ」61.9%があげられ、通院が不規則になりやすい不妊治療には病院選びも重要なカギになることがうかがえます。
 2位には「パートナーの存在」33.3%があげられました。不妊治療は、場合によっては数年におよぶこともあり、先の見えない道のりに苦しむこともあるかもしれませんが、そのようなとき、同じ目標にむかって共に治療に励むパートナーの存在が何よりも心強いのではないでしょうか。

■ 治療と仕事の両立が問題なくできている人は少数派!?仕事も治療も、どちらも諦めなくて良い世の中へ

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Q. 不妊治療と仕事を両立できている(できていた)と思いますか。
 続いて、不妊治療と仕事の両立についてたずねてみました。
 「問題なく両立できている(できていた)」と回答したのは、北九州市の女性では15.0%で、最も多い回答は「休暇制度などを利用し、なんとか両立していた」50.0%となり、多くの女性が仕事と治療をどうにかやりくりしていたことがわかります。
 しかし中には、両立が難しく就業形態の変更や、仕事あるいは治療自体を辞めることを迷っている人もおり、改めて不妊治療と仕事の両立の難しさを感じる結果となりました。
 仕事はその人の生きがいである場合や、治療費の大事な支えにもなる一方で、治療に専念することを考えると続けることに葛藤を抱く人も少なくないでしょう。働くことも不妊治療の継続も両方諦める必要がなくなるような精神的、経済的な支援制度が広がることを願います。

■ 不妊治療の経済的負担の軽減を求める声が多数!未来の治療サポートのあり方とは…

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Q. 不妊治療について、どのような支援策があれば良いと思いますか。(複数回答:上位5つ)
 最後に、不妊治療を経験した北九州市の女性へ、具体的にどのような支援策があれば良いかを質問してみると、1位は「不妊治療を保険適用にする」79.3%、2位は「不妊治療の助成金を拡充し経済面の支援を行う」62.1%と、どちらも経済的な支援を求める声となりました。不妊治療は、ステージによっては1度で数十万円の治療費になりますが、保険適用や助成金の拡大をすることで患者の負担が減り、経済的な理由で子どもを諦めるケースが減らせるかもしれません。
 また、不妊治療だけではなく、妊娠後に流産・死産を繰り返し、結果的に子どもを持てない「不育症」の検査や治療の保険適用を求める声や、企業が不妊治療を受ける従業員を支える休暇制度を導入することを希望する声も多く、行政や医療機関、企業などの異なる団体が、それぞれができる支援を共に行っていく必要性を改めて感じます。

≪北九州市子ども家庭局子育て支援課からのコメント≫
 北九州市では、「子育て日本一を実感できるまち」の実現を目指し、安心して妊娠・出産・育児ができる切れ目ない支援に関する取り組みを推進しています。
 この調査結果を今後の支援の充実に活かしていきたいと考えています。また、妊娠・出産・不妊・育児に関する正しい知識の普及啓発や、本市の不妊治療助成制度・相談窓口等について幅広く情報発信を行い、妊娠を希望するご夫婦等に対し支援を行っていきます。

 今回の共同調査で明らかになった北九州市の女性の声をもとに、『ルナルナ』と北九州市は、今後も子どもを望む市内の夫婦をサポートするための正しい知識の啓発、情報発信を継続的に行っていきます。


※1:新型コロナウイルスの感染症の影響により、現在中止中

調査実施時期 :令和2年4月10日(金)~5月6日(水)
調査方法および人数 :『ルナルナ』、『ルナルナ 体温ノート』にてアンケート調査。
全国の10代~50代以上の女性:12,569名、そのうち北九州市在住の女性:116名

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サイト名:ルナルナ(R)
概要:ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス
<無料コース>生理日予測を始めとする、女性のカラダとココロの健康管理サービス。過去の生理日から生理日・排卵日を予測し、日々の体調変化をお知らせします。
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課金額(税抜)
ベーシックコース:月額180円、ファミリーコース:月額300円、プレミアムコース:月額 364円
アクセス方法:『ルナルナ』で検索

※『ルナルナ』は(株)エムティーアイの登録商標です。

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