現地対応アプローチを変えないグローバルブランドは、新興アジアで収益性の高い成長を実現できないリスクを負う

プレスリリース発表元企業:Ernst & Young

配信日時: 2013-06-14 12:55:00

アジアは今や世界の消費者製品企業および小売企業にとって収益性の高い成長の中心
2016年までに、新興アジアは世界の消費者製品市場のほぼ4分の1と総消費者製品成長の37%を占める
利益増加を達成して大幅な高成長を維持しているのは、アジアを拠点とする上級幹部のわずか20%
企業は収益性の高い成長に向けたビジネスの必須事項8項目を断固として実施する必要がある


(ロンドン)- (ビジネスワイヤ) -- 新興アジア市場は役割が変化し、今や世界的な消費者製品(CP)企業や小売企業にとって収益性の高い成長の原動力となっています。この機会を捉えるためには、企業は現地対応のアプローチを変える必要があります。現地の裁量権、きめ細かさ、集中、敏捷性の拡大を通じて、消費者が中心になるようにすべきです。以上は、アーンスト・アンド・ヤングが本日発表した要約「Profit or lose(利益を上げるか失うか)」に記載されています。

この報告書では、8市場の大手CP企業および小売企業のアジアを拠点とする上級幹部276人の意見がまとめられています。新興市場が今後3年間の成長と利益の主な牽引役になると69%が考えていることが分かりました。しかし、アジアが成熟市場での厳しい取引環境に耐えるグローバル企業に機会を提供する一方で、利益率の増加と持続的で大幅な高成長を報告した回答者は、わずか20%でした。

報告書の調査結果について、アーンスト・アンド・ヤングのグローバル消費者製品新興市場リーダーに新しく任命されたクリスティーナ・ロジャースは、次のように述べています。
「アジアは目も眩むような速さで変化しています。消費者主義は先進国市場では数十年かけて成熟しましたが、ここでは数年という短い期間で成熟しました。アジアで成長を狙うグローバル企業は、十分に確立された地元企業や多国籍企業との厳しい競争に直面しています。グローバル企業がますます洗練されて要求が厳しくなるアジアの消費者の獲得に成功するには、消費者価値を最優先して敏捷に素早く動く必要があります。」

新興アジアの長期的利益の鍵はバランスであり、報告書はCP企業や小売企業が成功するために並行して管理すべきビジネスの必須事項8項目について詳述しています。

アーンスト・アンド・ヤングのグローバル消費者製品主席アナリストのアンドリュー・コスグローブは、次のように述べています。
「収益性の高い成長は、コスト削減を意味しません。世界的なCP企業は、構想から消費までのサプライチェーンのあらゆる要素に関して選択的に現地化されたポートフォリオ・アプローチを採用する必要があります。このアプローチは、世界共通のアプローチに比べて時間と資源のコストが高くなりますが、それは企業が収益性の高い成長を実現するために支払うべき対価です。」

アジアでの世界的なCP企業の将来について、ロジャースは次のように述べています。
「現在高い実績を上げている企業は『必要に応じた出費』のアプローチを採用し、利益を現地で再投資してさらに多くの利益と持続可能な成長を実現しています。2016年までに、新興アジアは世界の消費者製品市場のほぼ4分の1と総消費者製品成長の37%を占めるようになるでしょう。アジアで勝利したい企業は高度に革新的なアプローチを採用し、選択的な現地化やとりわけ完璧な実行を通じて自社の業務を管理する必要があります。」

要約「Profit or lose」のダウンロードと収益性の高い成長に向けた事業上の必須事項8項目の詳細については、www.ey.com/GL/en/Industries/Consumer-Products/Profit-or-loseをご覧ください。

-以上-

  CP企業や小売企業が対処する必要がある事業上の必須事項8項目は、以下の通りです。   1. 現地の経営幹部に権限を与えて機敏性を高める 2. 現地対応のために従来型アプローチを改革する 3. 現在と将来の収益プールをきめ細かく理解する 4. 多様な価格帯とチャンネルにわたって活動して規模を拡大する 5. 効率と消費者の即時性のバランスをとる 6. 共通の特性に基づいたクラスター化によって相乗効果を得る 7. 市場の発展に合わせてアプローチを調整する 8. 規律ある実行を義務とする文化を作り上げる   編集者への注記

この調査について

アーンスト・アンド・ヤングは、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)に委託して2013年2~3月に消費製品企業と小売企業のアジアの上級幹部253人を対象に調査を行いました。調査対象市場は中国、インド、インドネシア、マレーシア、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムです。アーンスト・アンド・ヤングは、その他の23人の詳細なインタビューも実施しました。

アーンスト・アンド・ヤングについて

アーンスト・アンド・ヤングは、保険、税務、取引、顧問の各サービスにおけるグローバルリーダーです。世界各地の16万7000人の従業員は、共通の価値感と品質に対する強い姿勢によって結束しています。同社は、社員、お客様、より広いコミュニティーが可能性を実現できるよう支援します。

アーンスト・アンド・ヤングとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバルのメンバー企業のグローバル組織のことです。各メンバー企業は個別の法人組織となっています。アーンスト・アンド・ヤング・グローバルは、英国の有限責任保証会社であり、お客様へのサービスは提供しておりません。当組織の詳細情報については、www.ey.comをご覧ください。

本ニュースリリースは、アーンスト・アンド・ヤングのグローバル組織のメンバーであるEYGMリミテッドが発行しました。この組織もまた、顧客にサービスは提供しておりません。

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