バーチャルケア、一日当たりの受診件数はCOVID-19パンデミック直後に2倍へ急増　一過性か市場の新常識か、終息後の予測が分かれる

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「世界の遠隔医療市場（救急病院、地域病院、家庭）- 2020年」 (Signify Research) の販売を9月1日より開始いたしました。

Teladoc Health社は、20年第1四半期のバーチャルケア相談件数が200万件を突破し、2019年第4四半期に報告された124万件から約60％増、2019年同期間の106万件から約90％増となりました。この成長は、主に3月頭から3月末までに見られ、1日の平均相談件数は1ヶ月間で2倍に増加しています。Teladocの将来予測に関する記述によると、COVID-19の影響は3ヶ月間続くため、次の四半期も急速な市場成長が続くと予想されています。その後、下半期にはボリュームが減少し、高い需要を維持しながらも成長率は以前の状態に戻っていくと報告されています。

米国のテレヘルスサービスプロバイダーも同様の結果を報告しています。例えば、MDLiveは、2020年3月頭から2020年4月6日までの間に50%のボリューム増加が見られたと報告しています。

2020年3月17日、Center for Medicare＆Medicaid Services（CMS）は、メディケアの遠隔医療サービスの範囲を拡大すると発表しました。この変更により、COVID-19パンデミック以前に行われていた場所に基づく制限の多くが解除されました。また、遠隔医療の訪問前にプロバイダーと患者の間で関係を確立させる必要もなくなりました。

業界にとって重要な問題は、これが「新常識」なのか、それとも危機が過ぎれば、市場はCOVID-19以前のトレンドに戻るのかということです。CMSのサービス範囲の変更により、第2四半期以降も急成長は続くと考えられています。Teladoc社のガイダンスによると、今年の下半期にはある程度のボリュームが見込まれると予想しています。米国でのロックダウン規制が下半期に徐々に解除されるため、バーチャルコンサルテーションの成長率は低下し、2021年には一桁台の低水準にまで減少すると予測されています。新しいテクノロジー、新しいプロセス・ワークフロー、プロバイダーの態度の変化、消費者の文化の変化などが、バーチャルコンサルテーションの新たな増加につながると期待されています。

COVID-19のロックダウン制限に対応した新しいワークフロープロセスが標準化され、感染の初期ピークが過ぎると、市場の成長は2020年上半期末にピークを迎えると予測されています。新しいプロセスはある意味で一時的なものですが、中期的な影響としては、今後5年間でバーチャルコンサルテーションの数が大幅に増加すると予測されています。2020年以降は、COVID-19以前のレベルを大幅に下回るまで成長が鈍化すると予測されています。しかし、2021年以降の数は大きく減少するとは考えられていません。COVID-19危機時に見られたボリュームを維持するための「新常識」が続くと予測されています。ワクチンが開発されるまでは、初期段階の医療提供者は、リスクの高い患者を医療施設から可能な限り排除することを求めており、バーチャル・ケア・テクノロジーはこの戦略の中心的な要素になる見込みです。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/sig940400-telehealth-acute-community-home-world.html

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