東京国立博物館・シャープ株式会社との共同研究による実証実験 8Kで文化財「ふれる・まわせる名茶碗」東京国立博物館にて開催<期間:7月29日(水)~8月2日(日)>

プレスリリース発表元企業:国立文化財機構 文化財活用センター

配信日時: 2020-07-01 11:00:00

8Kで文化財「ふれる・まわせる名茶碗」

国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉は、東京国立博物館・シャープ株式会社との共同により、8K画像を活用してあたらしい文化財鑑賞体験を可能にするコンテンツを開発しています。
事前予約制の限定公開による実証実験を7月29日(水)~8月2日(日)に東京国立博物館東洋館にて実施します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/217289/LL_img_217289_1.png
8Kで文化財「ふれる・まわせる名茶碗」

■ここに注目!新開発の鑑賞体験*
・高精細3D画像による臨場感あふれる鑑賞
70インチの大型モニターに8Kの3D画像を映し出します。本コンテンツでは、東博所蔵の名品「大井戸茶碗 有楽井戸」「青磁茶碗 銘 馬蝗絆(ばこうはん)」「志野茶碗 銘 振袖」を取り上げ、「有楽井戸をじっくりみる」「3つの茶碗を比較する」プログラムを体験いただけます。

【大井戸茶碗 有楽井戸(重要美術品)】
朝鮮 16世紀
ほんのり赤みを帯びたやわらかい枇杷色が特徴。有楽斎はじめ名だたる茶人が手にした。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/217289/LL_img_217289_2.jpg
大井戸茶碗 有楽井戸(重要美術品)

【青磁茶碗 銘 馬蝗絆(重要文化財)】
中国・龍泉窯 13世紀
粉青色の透き通るような美しい釉調が最大の魅力。室町時代に将軍足利義政が所持したという名碗。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/217289/LL_img_217289_3.jpg
青磁茶碗 銘 馬蝗絆(重要文化財)

【志野茶碗 銘 振袖】
美濃(岐阜県) 16~17世紀
白肌を透かしてすすきの文様がうっすらとみえ、志野の魅力がよくあらわれる。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/217289/LL_img_217289_4.jpg
志野茶碗 銘 振袖

・新開発のコントローラーで直感的な操作が可能に**
かたちも重さも実物の文化財そっくりに制作した茶碗型ハンズオンコントローラーを新開発。コントローラーを動かせば、8Kモニター上の高精細画像を360度好きな角度から鑑賞できます。まるでお茶碗を手に取って眺めているよう。

・鑑賞ビギナーでも大丈夫!見どころをやさしく解説
茶碗型コントローラーの向きを「見どころマーカー」の位置に合わせると、作品の見どころポイントが表示されます。手と目を使って楽しみながら、作品への理解を深めることができます。

* 「シャープ8Kインタラクティブミュージアム」をベースに開発したものです。
** 茶碗型コントローラーとして使用するのは「大井戸茶碗 有楽井戸」のみです。


■担当研究員の思い
器を手にとると、ざらざら、つるつるといった質感も味わうことができます。自分の両手には大きい、小さい、重たい、軽いといったことも、触覚を通じて心に深くのこるものです。日本人は、中国や朝鮮半島はじめ、海を越えてやってきた種々の陶磁器に加え、国内各地で焼かれた器を取り合わせて、四季折々、食の場面に色を添えてきました。このコンテンツを通じて、先人の眼を追体験しながら、日本のゆたかなやきもの文化にふれる手がかりとしていただけたら幸いです。(三笠景子・東京国立博物館研究員)


■実施概要
【8Kで文化財「ふれる・まわせる名茶碗」】
会場: 東京国立博物館 東洋館1階ラウンジ***
(東京都台東区上野公園13-9)
期間: 2020年7月29日(水)~8月2日(日)
※日時指定の事前予約制です
料金: 無料
申込: ぶんかつWEBサイトから事前予約
https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=dtl&id=15

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/217289/LL_img_217289_5.jpg
展示会場イメージ図

*** 東京国立博物館ガイドラインに従い感染防止対策を実施します


■8Kで文化財
〈ぶんかつ〉では、高精細データを活用した文化財の新たなたのしみ方を提案しています。

・8Kで文化財「国宝 聖徳太子絵伝」
「国宝 聖徳太子絵伝」の高精細画像を、タブレットで自由に操作しながら、大型の8Kモニターに映し出し、わかりやすい解説とともにじっくり楽しむことのできる映像アプリケーションです。超高精細カメラによる撮影をおこない、絵伝1面で18憶画素のデータを作成、それを超高画質のまま8Kモニターに映し出します。充実した場面解説により聖徳太子の生涯が生き生きとよみがえり、多くの来館者から高い評価を頂きました。日本語版を2018年11月27日~12月25日、日・英2か国語版を2019年10月29日~11月24日に東博にて公開。
▼お客様の声
「本物では見えない太子の表情や、着物の柄などが鮮明に見ることができ、とても驚いた」「本物を見ただけではわからないような内容や説明が、タブレットを使ったり拡大できたりして楽しかった」

・シャープ8Kインタラクティブミュージアム「国宝 洛中洛外図屏風(舟木本)」
京都中心部の街並みを描いた洛中洛外図屏風。なかでも岩佐又兵衛の描いた「舟木本」には、活気あふれるまちの様子や人びとの暮らしぶりが生き生きと描かれています。超高解像度データを8Kモニターに映し出し、描かれた人物の細かな仕草や表情まで鮮明に楽しむことができます。画面にタッチすることで見たい場面を自由に拡大・移動、場面解説も表示できます。CEATEC等、最先端技術の国際展示会や2019年9月ICOM京都大会にて紹介。

■シャープ株式会社によるニュースリリース
https://corporate.jp.sharp/news/200701-a.html


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