研究用抗体の市場規模、2019年の34億米ドルから2027年までCAGR6.2%で成長予測

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2020-06-24 11:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「研究用抗体の世界市場:市場規模・シェア・動向分析、部門別予測 (種類別 (モノクローナル、ポリクローナル)・最終用途別・製品別・技術別・供給源別・用途別(腫瘍、幹細胞))」 (Grand View Research, Inc.) の販売を6月24日より開始いたしました。

研究用抗体の市場は2019年に34億米ドル規模に達し、2027年までの予測期間中、6.2%のCAGRで成長すると予測されています。抗体はB細胞によって作られたタンパク質であり、人体の免疫システムの一部です。これらの分子は特定の分子に自分自身を結合させる能力を持っており、細胞研究目的の理想的なプローブとなっています。また、細胞内で目的となる分子の単離や同定を助けるために使用されます。抗体は細胞内のタンパク質の機能を研究するための最も重要なツールの一つです。

革新的な製品を開発するための製薬会社による研究開発活動の増加は、市場を牽引する要因となっています。例えば、Abcam社は2018年1月にSpring Bioscience社の製品ポートフォリオの独占権を取得するために、ロシュとライセンス契約を締結しました。この製品ポートフォリオは、免疫組織化学用に最適化された243種類の組換えウサギモノクローナル抗体で構成されています。同様に、2019年2月には、Immunoprecise Antibodies社.がFoundation for Innovative New Diagnostics(FIND)と共同で、研究協力プロジェクトの結果を発表しました。このプロジェクトでは、結核バイオマーカーの認識に役立つBcell selectプラットフォームとともに、ウサギモノクローナル抗体の開発が行われました。

ハンチントン病、多発性硬化症、パーキンソン病などの神経変性疾患の発生率の増加は、神経生物学の研究活動をさらに後押ししています。また、高齢者人口の増加と治療法の不足により、個別化された医薬品や高度な治療の開発を目指した研究用抗体の需要が大幅に増加しています。

さらに、高度な研究用抗体の開発は、近い将来に市場を活性化すると予想されます。例えば、2019年10月、Y-Biologics社とPascal Biosciences社は、新規生体特異的抗体の発見と開発を目的とした共同研究契約を締結しました。この契約に基づき、Y-Biologicsは新規抗体プラットフォーム技術であるALiCEを、Pascal Biosciences社は同社の抗体製品を活用することになります。

また、政府機関によるプロテオミクスやゲノミクス研究への資金提供が増加していることも、市場成長を後押しする要因の一つと考えられます。ゲノム技術は、世界の主要な死因に関与する遺伝的要因を特定するために利用されています。2018年、NIH(National Institutes of Health)は精密医学の発見を加速し前進させるために、さまざまなゲノム研究センターに資金を提供しました。NIHの一部である「All of Us」研究プログラムでは、国内に3つのゲノムセンターを設立するために2860万ドルの資金が提供されました。一方、高コストや政府の厳しい規制などが市場の成長を抑制すると予想されます。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/grvi640062-research-antibodies-market-size-share-trends.html

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