イオン交換樹脂市場、2025年に22億米ドル規模へ、APACの都市化と原子力需要の増加が市場を牽引

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2020-06-01 09:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「イオン交換樹脂の世界市場:種類 (カチオン樹脂・アニオン樹脂)、用途 (水・水以外)、エンドユーズ産業、地域 (2025年までの予測)」(MarketsandMarkets発行)の販売を6月1日より開始いたしました。

イオン交換樹脂の市場規模は、2020年の18億米ドルから2025年には22億米ドルへと拡大し、予測期間中にCAGR4.2%で成長すると予測されています。アジア太平洋地域(APAC)の都市化と原子力需要の増加が市場を牽引する主な要因に挙げられます。

種類別では、カチオン性樹脂が最大シェア

カチオン性樹脂は、イオン交換樹脂の種類別セグメントで最大のシェアを占めており、予測期間中もその優位性が続くと予想されます。カチオン性樹脂は、脱アルカリ、高塩水処理、脱塩など幅広い最終用途産業で使用されています。APACでは急速な都市化が進んでおり、水処理用カチオン樹脂の需要が増加しています。APAC、中東・アフリカ、南米などの発展に伴い、様々な産業分野でイオン交換樹脂の需要の増加が予想されています。

アプリケーション別では、水が急速に成長すると予測

イオン交換樹脂は、脱イオン、脱塩、分離、浄化、除染など、水の用途に幅広く使用されています。イオン交換樹脂は、電力、化学・石油化学を含む様々な産業で重要な役割を果たしており、中でも電力産業で最も消費されています。世界中の様々な国が、原子力発電に代表されるより持続可能な電力源を求めており、その容量を増やすための措置を講じています。こうした傾向は、予測期間中にイオン交換樹脂の市場の押し上げに貢献するでしょう。

最終用途産業では、電力が最大シェア

電力、化学・石油化学、製薬、食品・飲料、電気・電子、金属・鉱業がイオン交換樹脂の主要な最終用途産業です。イオン交換樹脂は、硬水中のマグネシウムイオンやカルシウムイオンをナトリウムイオンに置き換えたり、毒物や重金属イオンを除去したりするために使用されています。市場では電力産業が最大のシェアを占めています。中国、インド、アラブ首長国連邦などの新興国では急速に成長しており、イオン交換樹脂の需要を後押ししています。食品・飲料、化学・石油化学などの産業からの需要の増加が、イオン交換樹脂の市場をさらに牽引しています。

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