関連記事
ピックルスホールディングスは26年2月期2桁営業・経常増益予想、原価率改善で利益押し上げへ
ピックルスホールディングス<2935>(東証プライム)は4月14日に25年2月期連結業績を発表した。減収減益だった。消費者の節約志向の影響などに加え、天候要因による原料(野菜)価格高騰なども影響した。26年2月期は小幅減収ながら、2桁営業・経常増益予想としている。売上面は消費者の節約志向の影響を受けるが、利益面は前期の天候要因の影響緩和による原価率改善を見込んでいる。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化の影響で安値を更新したが、その後は反発の動きを強めている。1倍割れの低PBRなども評価材料であり、出直りを期待したい。
■25年2月期は減収減益、26年2月期は2桁営業・経常増益予想
25年2月期の連結業績は売上高が24年2月期比3.5%減の415億18百万円、営業利益が23.3%減の12億79百万円、経常利益が24.1%減の13億45百万円、親会社株主帰属当期純利益が18.4%減の9億58百万円だった。配当は24年2月期比2円増配の26円(第2四半期末12円、期末14円)とした。配当性向は33.7%となる。
減収減益だった。物価上昇に伴う消費者の節約志向の影響やコンビニエンスストア向け売上減少などで減収となり、夏場の高温や夏以降の天候不順といった天候要因で原料の白菜や胡瓜などの野菜価格が高騰したこと、物流費や人件費が上昇したことなども影響した。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が108億12百万円で営業利益が5億04百万円、第2四半期は売上高が108億82百万円で営業利益が6億13百万円、第3四半期は売上高が100億84百万円で営業利益が1億95百万円、第4四半期は売上高が97億40百万円で営業利益が33百万円の損失だった。
26年2月期の連結業績予想は売上高が25年2月期比1.2%減の410億円、営業利益が17.3%増の15億円、経常利益が13.9%増の15億32百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.3%増の9億90百万円としている。配当予想については25年2月期比1円増配の27円(第2四半期末13円、期末14円)としている。予想配当性向は33.9%となる。
売上面は消費者の節約志向の影響を受けるが、利益面は前期の天候要因の影響緩和による原価率改善を見込んでいる。重点施策として、営業面は各種キャンペーンなど効果的な販促活動、商品規格や販売価格の見直しによる値上げ、新規取引先の開拓や既存取引先の深耕、製造面は製品の集約、不採算アイテムの見直し、省力化などによる生産コスト改善、24年12月に稼働した茨城工場における効率的な製造、原料調達面では契約栽培の拡大による安定調達、産地の分散化などを推進する。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。
■株価は反発の動き
株価は地合い悪化の影響で安値を更新したが、その後は反発の動きを強めている。1倍割れの低PBRなども評価材料であり、出直りを期待したい。4月14日の終値は929円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円60銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の27円で算出)は約2.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1482円42銭で算出)は約0.6倍、そして時価総額は約119億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
【関連記事・情報】
・【株式市場特集】株主優待制度、企業の新たな株主還元戦略として台頭(2025/03/10)
・【重複上場の可能性】名証・福証への重複上場が企業にもたらすメリット(2025/03/02)
・【東証改革の光と影】悲鳴を上げる上場企業―MBO急増で初の上場企業数減少へ(2025/03/05)
・【株式市場特集】市場不安定時に光る地方創生株と重複上場銘柄の可能性、不透明相場でしぶとさ見せる(2025/03/03)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク