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GameWith Research Memo(9):メディア、eスポーツ・エンタメ、新規事業で安定収益を狙う(1)
*14:09JST GameWith Research Memo(9):メディア、eスポーツ・エンタメ、新規事業で安定収益を狙う(1)
■GameWith<6552>の今後の見通し
2. 中期経営計画
同社が新たに公表した中期経営計画は、2025年5月期を初年度、2029年5月期を最終年度とする5ヶ年の計画で、売上高を2024年5月期の35億円から2029年5月期には倍増の70億円へと大幅に拡大させるというものである。事業別の詳細な数値目標については開示されていないが、定性的な今後の取り組みについては以下のとおりである。
(1) メディア
メディアにおいては現状、ほぼ国内依存となっている収益構造からの脱却を目指し、グローバル展開を積極化させる方針だ。これまでも英語版GameWithは展開していたが、タイトルカバレッジが少ないなど課題も多かった。同社では英語での記事作成が可能な人材へ投資を積極的に行い、タイトルカバレッジを充足させる計画としている。タイトルカバレッジが増加して検索で上位に表示されるようになれば、PV数が急増していくという国内ゲームメディアでの成功再現を狙う。また、同社では海外におけるGameWithの認知度が低く、国外ゲーム企業とのコネクションが少ないという課題を解決するため、デジタルハーツホールディングス子会社のDIGITAL HEARTS Seoul Co.,Ltd.とパートナーシップ締結を行い、韓国市場におけるGameWithの認知度向上と取引拡大を目指す。具体的には、DIGITAL HEARTS Seoul内にGameWithチームを設置し、韓国ゲーム会社に対しての営業サポート及び共同セミナーの実施、メニュー開発、パッケージ販売など、営業業務全般において、それぞれのノウハウや既存の経営資源を活用した提携を推進する考えだ。また、人材への投資と同時並行でAI活用への投資も行い、プッシュ型の情報発信の増加も進める構えだ。生成AIの普及により、ゲーム攻略の提供方法も今後変化すると見られる。今までは知りたいと思った情報をユーザーが検索し、Webメディアを通じて情報提供するという受け身の姿勢となっていた。今後はAIを活用してユーザーのゲーム進捗を解析することが可能となり、ゲームの進捗状況に応じて能動的にリアルタイムで攻略情報を提案することが可能となることから、ビジネスモデル再構築の余地が期待できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)《HN》
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