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ティムコは24年11月期3Q累計赤字、25年11月期収益改善期待
(決算速報) ティムコ<7501>(東証スタンダード)は10月10日に24年11月期第3四半期累計業績(非連結)を発表した。減収減益(赤字化)だった。フィッシング事業では在庫調整局面が継続し、アウトドア事業では一部売れ筋商品の在庫切れにより期初の暖冬影響をカバーできなかった。通期業績予想は10月7日付で下方修正して大幅減益予想とした。25年11月期の収益改善を期待したい。株価は徐々に水準を切り上げてモミ合いから上放れの動きを強めている。下方修正に対する反応は限定的だった。1倍割れの低PBRも評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。
■24年11月期3Q累計赤字、通期は下方修正して大幅減益予想
24年11月期第3四半期累計の業績(非連結)は売上高が前年同期比6.6%減の24億14百万円、営業利益が47百万円の損失(前年同期は1億12百万円の利益)、経常利益が38百万円の損失(同1億14百万円の利益)、四半期純利益が62百万円の損失(同1億06百万円の利益)だった。減収減益(赤字化)だった。フィッシング事業では在庫調整局面が継続し、アウトドア事業では一部売れ筋商品の在庫切れにより期初の暖冬影響をカバーできなかった。
フィッシング事業は、売上高が13.6%減の6億52百万円、営業利益(全社費用等調整前)が68.1%減の41百万円だった。ルアー用品のフィッシングロッド(釣竿)など一部商品の売上が増加したものの、コロナ禍におけるアクティビティとしての需要の反動減に加え、各地で発生した自然災害(水害、地震など)に伴う釣行回数の減少などの影響で在庫調整局面が継続した。
アウトドア事業は、売上高が3.6%減の17億48百万円、営業利益が60.0%減の48百万円だった。防虫素材(スコーロン)を使用した春夏物衣料の販売は堅調だったが、一部売れ筋商品の在庫切れにより、期初(第1四半期)の暖冬影響による防寒衣料の不振をカバーできず、仕入原価の上昇なども影響した。
その他(主に不動産賃貸収入売上)は、賃貸面積の縮小により売上高が10.1%減の13百万円、営業利益が13.6%減の7百万円だった。
なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が7億39百万円で営業利益が38百万円の損失、第2四半期は売上高が9億62百万円で営業利益が55百万円、第3四半期は売上高が7億13百万円で営業利益が64百万円の損失だった。
通期の業績(非連結)予想については10月7日付で下方修正(7月9日付に続いて2回目)して、売上高が23年11月期比3.5%減の32億84百万円、営業利益が97.4%減の3百万円、経常利益が89.1%減の13百万円、当期純利益が20百万円の損失(23年11月期は1億08百万円の利益)としている。配当予想は据え置いて、第55期記念配当5円50銭を含めて23年11月期比5円50銭増配の17円50銭(期末一括、普通配当12円+記念配当5円50銭)としている。
前回予想(7月9日付の下方修正値、売上高34億03百万円、営業利益45百万円、経常利益49百万円、当期純利益20百万円)に対して、売上高を1億19百万円、営業利益を42百万円、経常利益を36百万円、当期純利益を40百万円それぞれ下方修正した。24年11月期は下方修正して大幅減益予想となったが、積極的な事業展開で25年11月期の収益改善を期待したい。
■株価はモミ合い上放れ
株価は徐々に水準を切り上げてモミ合いから上放れの動きを強めている。下方修正に対する反応は限定的だった。1倍割れの低PBRも評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。10月11日の終値は765円、今期予想配当利回り(会社予想の17円50銭で算出)は約2.3%、前期実績PBR(前期実績のBPS1886円02銭で算出)は約0.4倍、そして時価総額は約26億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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