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Aoba-BBT Research Memo(4):リカレント教育事業とプラットフォームサービス事業を展開(2)
*14:04JST Aoba-BBT Research Memo(4):リカレント教育事業とプラットフォームサービス事業を展開(2)
■会社概要
(2) プラットフォームサービス事業
Aoba-BBT<2464>のプラットフォームサービス事業では、幼児から18歳を対象にインターナショナルスクールやバイリンガル幼児拠点などを展開している。拠点数はAJISが3拠点、AJBが7拠点、MISTとサマーヒルインターナショナルスクールが各1拠点となっている。MISTを除くすべての拠点が、国際バカロレア(以下、IB)※1認証取得、または認定候補校となっている。このうち、AJISについては初等教育プログラム(PYP)、中等教育プログラム(MYP)、ディプロマ・プログラム(DP)と、幼小中高すべてのIBプログラムで認証を取得している。国内のバカロレア認定校等数は2024年3月末時点で241校(うち認定校は、PYP63校、MYP39校、DP68校)となっており、このうちすべてのプログラム認証を取得したフルIB校は12校のみである。また、「MIST」については、IBと並ぶ国際教育プログラムであるケンブリッジ大学国際教育機構※2の認定校で、初等・中等・高等学校課程のすべてで認定を取得している(国内の認定校数は21校)。
※1 国際バカロレア機構(本部:スイス ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムである。国際バカロレアは、国際的な視野を持った人材を育成するとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)から大学進学ルートを確保することを目的として1968年に設置された。年齢別にPYP(初等教育プログラム:3~12歳)、MYP(中等教育プログラム:11~16歳)、DP(ディプロマ資格プログラム:16~19歳)の3つに区分されている。生徒は、各学校でDP課程の修了後、国際バカロレア協会が実施する統一試験に合格することでディプロマ資格を得ることになる。認定校は世界160以上の国・地域で約5,800校となっている。また、国内の大学で国際バカロレアのスコア等を活用した入試を実施している大学は2024年1月時点で72校と年々増加している。
※2 英ケンブリッジ大学傘下の団体で、5~19歳を対象とする国際教育プログラム及び資格試験(IGCSE、Aレベル等)を提供する世界最大の国際教育機関である。現在、世界で160ヶ国以上、1万校を超える学校で、同プログラムが提供されている。同機構の認定するAレベルを修了した生徒は、英語圏を中心に世界中の大学において大学入学資格として認められており、Aレベル成績優秀者の入学申請は優遇されるケースもある。また文部科学省により、日本国内においてもAレベルの修了は大学入学資格として認められている。
なお、プラットフォームサービス事業では、リアルの拠点展開から今後はオンラインによるプラットフォームサービスを展開していくことで事業規模の拡大を目指しており、AJISでは国際バカロレアから認定を受け、アジア初となる完全オンラインでのDPプログラムのパイロット版を提供している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《HN》
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