インテージホールディングスは25年6月期増収増益予想、中間配当を開始

2024年8月8日 09:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  インテージホールディングス<4326>(東証プライム)は8月7日の取引時間終了後に24年6月期連結業績を発表した。売上面は主力のマーケティング支援(消費財・サービス)事業が堅調に推移して増収だが、投資費用や人件費の増加等で2桁減益だった。25年6月期については中期経営計画で掲げた成長戦略の着実な実行により増収増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。なお25年6月期より中間配当を実施する。株価は地合い悪化の影響で年初来安値を更新したが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■24年6月期は増収・2桁減益、25年6月期は増収増益予想

 24年6月期の連結業績は売上高が23年6月期比3.1%増の632億79百万円、営業利益が13.1%減の32億89百万円、経常利益が13.0%減の35億43百万円、親会社株主帰属当期純利益が29.9%減の24億56百万円だった。配当は23年6月期比1円増配の43円(期末一括)とした。配当性向は66.7%となる。

 売上面は主力のマーケティング支援(消費財・サービス)事業が堅調に推移して増収だが、投資費用や人件費の増加等で2桁減益だった。

 マーケティング支援(消費財・サービス)事業は、売上高が2.5%増の411億76百万円、営業利益が29.4%減の11億60百万円だった。売上面は、カスタムリサーチが一部顧客の予算縮小の影響で前年並みにとどまったものの、主力のパネル調査が堅調だった。利益面は投資費用や人件費の増加等で大幅減益だった。

 マーケティング支援(ヘルスケア)事業は、売上高が1.3%増の143億36百万円、営業利益が5.2%減の16億98百万円だった。売上面は、主力のリサーチ事業において前年の大型案件の反動減があり、CRO(医療品開発業務受託機関)も低調だったが、医療領域のカスタムリサーチが回復基調となり、子会社の協和企画における新薬上市案件と大型案件の獲得も寄与した。利益面はCROの減収影響などで減益だった。

 ビジネスインテリジェンス事業は、売上高が9.7%増の77億66百万円、営業利益が23.3%増の4億31百万円だった。SIやプラットフォームビジネスにおける新規大型案件の獲得などで増収増益だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が143億06百万円で営業利益が1億98百万円、第2四半期は売上高が164億33百万円で営業利益が13億32百万円、第3四半期は売上高が176億09百万円で営業利益が17億78百万円、第4四半期は売上高が149億31百万円で営業利益が19百万円の損失だった。

 25年6月期の連結業績予想は売上高が24年6月期比7.5%増の680億円、営業利益が15.5%増の38億円、経常利益が7.2%増の38億円、親会社株主帰属当期純利益が50.6%増の37億円としている。配当予想は24年6月期比2円増配の45円(第2四半期末22円50銭、期末22円50銭)としている。なお25年6月期より中間配当を実施する。予想配当性向は46.4%となる。

 中期経営計画で掲げた成長戦略の着実な実行により増収増益予想としている。なお半期別に見ると上期は売上高325億円、営業利益11億円、経常利益11億円、純利益20億円で、営業利益と経常利益については下期偏重の計画としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は地合い悪化の影響で年初来安値を更新したが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。8月7日の終値は1406円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS97円04銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の45円で算出)は約3.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS844円73銭で算出)は約1.7倍、そして時価総額は約568億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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