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建設技術研究所、様々な施設や構造物との干渉への配慮が必要な機械設備設計をシームレスに行う技術を開発
■3Dモデルから設計図面まで自動生成、設計ミスを防止
建設技術研究所<9621>(東証プライム)は8月5日、水門設備設計を対象に、BIM/CIMデータ(3Dモデル)を活用した業務生産支援システムを開発したと発表。
同システムにより、3Dモデルから2Dモデルへの自動変換、3Dモデルから数量計算書の自動作成、3Dモデルから構造解析モデルの自動生成などを可能とした。また、2Dモデルから展開する従来の設計手法と比べて生産効率が向上するとともに、1つの3Dモデルから各種データを作成するためデータ不整合のない品質を確保できる。さらに、土木構造物データとの統合による土木・機械設備の干渉チェックなどもシームレスに確認できる。
■土木構造物との干渉もシームレスにチェック、施工効率向上
建設業界では、国土交通省によって平成28年に提唱されたi-Constructionによって、調査・測量、設計、施工、維持管理、更新までのあらゆる建設生産プロセスにおいて生産性を向上させる取り組みが始まった。現在、建設コンサルタント業界では、BIM/CIMモデルの活用として、視覚化による効果(出来上がり全体イメージの確認、特定部位・複雑箇所の確認、施工計画の検討補助、2次元図面の理解補助など)、省力化・省人化(概算数量算出など)、精度の向上(3次元モデルへの活用など)、情報収集などの容易化などへの取り組みが進められている。
このような背景のもと、同社は、機電設備設計の水門設備設計(鋼製プレートガータ式ローラゲート)を対象として、BIM/CIMモデルを活用した業務生産支援システムを開発した。
【開発した技術とその特徴】
水門設備設計においてBIM/CIMデータ(3Dモデル)を活用して、3Dモデルから工事発注図書への自動変換(設計図面、数量計算書)、3Dモデルから構造解析モデル(FEM解析)の自動生成などを可能とした。
BIM/CIMモデルを活用するにあたっては複数の関連ソフトを操る必要があるが、これらを一連操作とすることによって生産効率の向上を図った。
1つの3Dモデルから各種データを作成しているため、データ間の整合も得られる。さらに、土木構造物データとの統合により、複雑箇所における土木・機械設備の干渉などをシームレスにチェックすることもできる。
■建設業界の生産性向上に大きく貢献
今後は、異なるゲート形式(ラジアルゲートなど)やプラント設備(除塵機スクリーンなど)などの設計へ展開できる技術開発をさらに進め、BIM/CIM活用促進を図っていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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