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ファンデリーは25年3月期1Q赤字だが通期黒字予想据え置き、新規会員獲得の回復が収益改善を後押し
(決算速報) ファンデリー<3137>(東証グロース)は7月31日の取引時間終了後に25年3月期第1四半期業績(非連結)を発表した。当期はマーケティング事業が下期偏重のため減収・赤字だったが、通期の黒字予想を据え置いた。MFD事業の新規会員獲得が回復傾向であり、CID事業の営業損益も改善見込みとしている。積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。株価は安値圏でモミ合う形だ。目先的には第1四半期業績を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが下値限定的だろう。
■25年3月期1Q赤字だが通期黒字予想据え置き
25年3月期第1四半期の業績(非連結)は、売上高が前年同期比14.2%減の5億84百万円、営業利益が48百万円の損失(前年同期は3百万円の損失)、経常利益が59百万円の損失(同14百万円の損失)、四半期純利益が60百万円の損失(同14百万円の損失)だった。当期はマーケティング事業が下期偏重のため減収で赤字だった。
MFD事業は売上高が9.3%減の4億81百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が31.2%減の62百万円だった。定期購入顧客数減少や仕入原価高騰などにより減収減益だった。なお24年3月期第4四半期との比較で見ると、25年3月期第1四半期は売上高が13百万円増加、アクティブ会員数が558人増加、定期コース会員数が40人増加となり、底打ち感を強めている。
CID事業は売上高(セグメント間の内部売上高含む)が56.1%減の31百万円、利益が79百万円の損失(前年同期は99百万円の損失)だった。依然として損益分岐点に達していないが、コスト構造改革で営業損失が縮小した。なおアクティブ会員数は3073人、月間ARPU(3か月平均)は7674円、AI旬すぐ会員数は1043人となった。
マーケティング事業は売上高が37.1%減の77百万円、利益が41.7%減の48百万円だった。業務受託案件の減少で大幅減収減益だが、第3四半期以降の獲得見込み案件が多数あるため、当期は下期偏重の計画としている。
通期の業績(非連結)予想は据え置いて、売上高が24年3月期比16.1%増の30億72百万円、営業利益が6.9%増の62百万円、経常利益が63.1%減の20百万円、当期純利益が71.2%減の19百万円としている。
セグメント別計画は、MFD事業の売上高が16.6%増の24億06百万円でセグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が12.1%増の3億百万円、CID事業の売上高(セグメント間の内部売上高含む)が24.0%減の1億86百万円で利益が3億68百万円の損失(24年3月期は2億05百万円の損失)、マーケティング事業の売上高が9.4%増の5億20百万円で利益が7.4%増の3億67百万円としている。
経常利益と当期純利益については支払利息の増加などを考慮して減益予想だが、売上面はMFD事業の受注増加やマーケティング事業の堅調推移などで2桁増収を見込み、営業利益は人件費や広告宣伝費などの増加を吸収して増益予想としている。またMFD事業の新規会員獲得が回復傾向であり、CID事業の営業損益も改善見込みとしている。積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。
■株価は下値限定的
株価は安値圏でモミ合う形だ。目先的には第1四半期業績を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが下値限定的だろう。7月31日の終値は296円、今期予想PER(会社予想のEPS3円01銭で算出)は約98倍、前期実績PBR(前期実績のBPS64円00銭で算出)は約4.6倍、時価総額は約19億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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