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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株のリバウンド力を見極め~
*08:45JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株のリバウンド力を見極め~
23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■ハイテク株のリバウンド力を見極め
■郵船、25/3上方修正 営業利益 2150億円←1650億円
■前場の注目材料:JFEHD、JFEエンジニアリング、インドで廃棄物発電、27年稼働
■ハイテク株のリバウンド力を見極め
23日の日本株市場は、米株高を受けて買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。22日の米国市場は、NYダウが127ドル高、ナスダックは280ポイント高だった。バイデン米大統領は11月の米大統領選から撤退し、後継候補としてハリス副大統領を支持すると表明した。ウォール街の大口献金者からの支持を急速に集めていると報じられるなか、トランプ前大統領による対中政策への警戒感が和らぐ格好となった。エヌビディアなど半導体株を中心に自律反発狙いの買いが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比470円高の39950円。円相場は1ドル157円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時39970円まで買われたが、節目の4万円接近では上値の重さが意識されていた。日経平均株価の25日線は40030円辺りに位置しており、同線が心理的な抵抗線として意識されるようだと、自律反発の域は脱せそうにない。エヌビディアなど半導体株が買われた流れを受けて、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の反発力を見極めることになりそうだ。
一方で、車載半導体のNXPセミコンダクターズは日中取引で5%超の上昇となったが、取引終了後に発表した決算において、7-9月期の見通しが予想に届かなかったとして、時間外取引で8%近く売られている。主要企業の決算発表が本格化するなか、神経質にさせそうである。そのため、買い一巡後に上値の重さが意識されてくるようだと、短期的な売り仕掛けの動きなども入りやすいと考えられる。
物色としてはハイテク株のリバウンド狙いのほか、コンセンサスを上回る上方修正を発表した郵船<9101>の動向を受けた海運株に関心が集まりやすいだろう。一方で、トランプトレードで注目されていた資源株や防衛関連株などは持ち高調整の動きに向かわせそうである。
■郵船、25/3上方修正 営業利益 2150億円←1650億円
郵船<9101>は2025年3月期業績予想の修正を発表。売上高は2兆2900億円から2兆5700億円、営業利益を1650億円から2150億円に上方修正した。コンセンサス(1800億円程度)を上回る。中東情勢の緊迫で紅海を避けて遠回りとなるアフリカ南端の喜望峰周りの航路が定着し、コンテナ船の需給逼迫及び運賃市況が期初の想定を上回り、コンテナ船事業を運営する持分法適用会社OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.において収支良化を見込んでいる。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(40415.44、+127.91)
・ナスダック総合指数は上昇(18007.57、+280.63)
・シカゴ日経先物は上昇(39950、大阪比+470)
・SOX指数は上昇(5477.83、+210.67)
・VIX指数は低下(14.91、-1.61)
・米国のインフレ沈静化期待
・東証による企業価値向上の要請
・JFEHD<5411>JFEエンジニアリング、インドで廃棄物発電、27年稼働
・コマツ<6301>熱電発電センサー開発、データ送信距離10倍500m
・横浜ゴム<5101>鉱山タイヤ買収、米グッドイヤーから1420億円
・TIS<3626>セーブメディカルに出資、製薬向け支援拡充
・ANA<9202>小型航空機の中古7機導入
・住友ゴム<5110>タイヤ自らが水・温度に反応、オールシーズン用10月発売
・スター精密<7718>省エネ認証でSランク、菊川南工場が取得
・井関農機<6310>生産最適化で利益ねん出、構造改革プロ本格始動
・フジテック<6406>NCベンディングロール導入、鋼材加工量1.5倍
・ニチコン<6996>小型基地局向けアルミ電解コンデンサ、高温・高圧下で長寿命
・アルプスアルパイン<6770>マレーシアの生産機能集約
・JTOWER<4485>KDDIと通信インフラの安定運用で覚書
・ヨコオ<6800>ゴーグル型端末を導入、国内拠点でAR活用
・東京エレクトロン<8035>ガスクラスタービーム装置発売、EUV露光回路補正
・パーソルHD<2181>DX技術職のキャリア形成支援
・ネツレン<5976>熱処理増強、愛知・刈谷の生産能力1.2倍に
・積水化学<4204>タイで「合わせガラス中間膜」増産、車ディスプレー用
・DIC<4631>社長・池田尚志氏、エレ関連の開発加速
・日本製鉄<5401>ノルウェー社と契約、34年まで油井管供給
・東海カーボン<5301>多結晶SiCを柱に、仏社と連携
・旭化成<3407>水現像フレキソ印刷樹脂版、伊藤園のむぎ茶包装材に採用
・三菱ガス化学<4182>核酸医薬の開発製造受託参入、HSSと連携
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・10:10 日銀・国債買い入れオペ通知
<海外>
・特になし《ST》
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