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POPER Research Memo(1):2024年10月期第2Qは増収、営業増益。業務提携・M&A等で成長基盤拡充
*15:01JST POPER Research Memo(1):2024年10月期第2Qは増収、営業増益。業務提携・M&A等で成長基盤拡充
■要約
POPER<5134>は、「『教える』をなめらかに」をミッションに掲げ、教育事業者向けSaaS※型業務管理プラットフォーム「Comiru」を展開する。教育現場のバックオフィスの業務効率化を図り、教える側がより多くの生徒と向き合える「教える時間」を増やしている。学習塾向けのサービス提供では業界のリーディングカンパニーであり、学習塾を中心にDXを推進しつつ習い事市場、学校市場への基盤拡大を目指す。
※SaaS:「Software as a Service」の略。「サース」または「サーズ」と呼び、ベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアを、インターネットを経由してユーザーが利用できるサービス。
1. 2024年10月期第2四半期の業績概要
2024年10月期第2四半期の業績は、売上高で前年同期比15.7%増の470百万円、営業利益で同3.5%増の23百万円、経常利益で同16.3%増の22百万円、四半期純利益で同4.5%減の12百万円となった。2024年3月に成立したM&Aで仲介手数料等18百万円が発生しており、この費用を控除すると営業利益は実質42百万円と同85.1%増となる。主力サービスである「Comiru」の有料契約企業数は前年同期末比17.4%増加し1,423社となった。1年で211社増加し、順調に売上を伸ばしている。また、大手学習塾において「Comiru」導入とセットにした基幹システムの有償開発案件等も増加しており、売上に寄与した。
2. 2024年10月期の業績見通し
2024年10月期は、売上高で前期比19.1%増の987百万円、営業利益で同68.8%増の62百万円、経常利益で同86.3%増の61百万円、当期純利益で同83.4%増の48百万円と、期初予想どおり大幅な増収増益を見込む。なお、(株)ティエラコムとの業務提携と学習塾経営支援システム「BIT CAMPUS」事業の承継(簡易吸収分割)による影響は織り込んでいない。2024年5月からの状況やシステムの改修コスト等による損益見込みを精査中だが、「BIT CAMPUS」事業の売上高は下半期で70〜80百万円程度の貢献が見込まれる。また、ティエラコムが経営する大手学習塾の一部教室に「Comiru」をトライアル導入し、現在、その効果を検証している。その結果が好評であれば、今後全教室に導入が進むことが期待される。加えて、大手学習塾の基幹システム開発の受託も順調に推移しているが、開発が先行するためストック収益が積み上がるまで一定期間を要することも認識しておく必要があろう。
3. トピック
公教育の学校領域では、2023年度に千葉県八千代市内の中学校(3校4部活動)を対象とした休日の部活動の地域移行に向けたモデル事業において「Comiru」が導入された。この実績が評価され、八千代市教育委員会において、2024年度の部活動の地域移行に関わる事業に参画する市内中学校11校の部活動への「Comiru」の導入が採択された。さらに、八千代市から隣の習志野市への紹介もあり、習志野市での新規導入が決まった。また、千葉県教育委員会の「業務改善DXアドバイザー配置事業に関する業務委託」プロジェクトに(株)マイナビが委託先として決定し、同社が専門アドバイザーとして当該事業の効果検証と部活動の地域移行に関わるサポートを行うこととなった。
■Key Points
・2024年10月期第2四半期は増収、営業利益・経常利益は増益
・2024年10月期は期初予想どおり増収、増益を見込む。ティエラコムとの業務提携等の影響は織り込んでいないが、顧客基盤を着実に拡充
・業務提携やM&A、学校教育領域への進出により多様な収益基盤を構築し、成長戦略を推進
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)《HN》
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