タメニー Research Memo(7):ライフ&テック事業は婚活事業者間相互会員紹介などを展開

2024年7月4日 13:17

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記事提供元:フィスコ

*13:17JST タメニー Research Memo(7):ライフ&テック事業は婚活事業者間相互会員紹介などを展開
■タメニー<6181>の事業概要

4. ライフ&テック事業
ライフ&テック事業の主要サービスは、婚活事業者間相互会員紹介プラットフォーム「CONNECT-ship」と結婚相談所連盟「婚活アライアンスパートナーズ」の運営、及び成婚後サポート「アニバーサリークラブ」や保険代理店「Tameny×保険クリニック」運営などの不動産情報サービス・フィナンシャルプランニングサービスを展開している。2020年10月には新たなサービスの創出に向けて、フィナンシャルパートナーサービスを提供するブロードマインド<7343>と業務提携した。また2023年8月には婚活事業者間相互会員紹介プラットフォーム「CONNECT-ship」が(株)リクルートの「ゼクシィ相談カウンター」と連携した。

「CONNECT-ship」は、日本で一番お見合いが組めるオープンなプラットフォームを目指し、2017年6月に開始した業界初の婚活事業者間相互会員紹介プラットフォームである。事業者間で会員の相互紹介を行うことで出会いの機会や成婚の最大化を目指す。2024年3月期末時点の利用事業者数は結婚相談所「パートナーエージェント」を含めて12社、利用会員数は28,811名(利用事業者の総会員数は95,000名以上)で、2024年3月期のお見合い成立件数は246,370件となった。なお「CONNECT-ship」のマネタイズポイントについては、従来はお見合い成立料を得る方式だったが、2022年3月期からお見合い成立料を引き下げる一方で、新たに月額利用料を課金する方式に変更した。

保険代理店「Tameny×保険クリニック」における新規保険契約証券数は2024年3月期に542件となった。なお婚活・結婚周辺サービスを紹介する顧客向けサイト「ANNIVERSARY CLUB powered by Tameny」をリニューアルし、取扱サービスは62、登録者数は5万人以上となった。今後も、婚活事業やカジュアルウェディング事業における年間約7,300組(2024年3月期実績、婚活事業における成婚約1,400組、カジュアルウェディング事業におけるウェディングプロデュース約5,900組)の新郎新婦との接点を活用してシナジーを追求する方針だ。


東京都「結婚支援マッチング事業支援業務委託」を受託
5. 地方創生事業
地方創生事業は、地方自治体向け婚活支援システム「parms」の提供、地方自治体の婚活支援センター運営受託などを展開している。なお、企業向けイベントプロデュース事業「イベモン」については、2023年3月にブイキューブ<3681>に承継(事業譲渡)した。

地方自治体向け婚活支援システム「parms」は、自社独自開発の婚活支援システムをカスタマイズして、地方自治体が行う婚活を支援している。2024年3月期末現在の導入自治体数は12都府県(契約順に福島県、京都府、埼玉県、秋田県、福井県、茨城県、宮城県、青森県、滋賀県、大分県、兵庫県、東京都)となった。システム導入都道府県(2024年4月現在34都道府県)のうち、同社システム採用率は35.3%となる。また婚活支援センター運営受託は6都道府県(宮城県、京都府、滋賀県、北海道、東京都、兵庫県)である。

東京都については2023年9月に、東京都「結婚支援マッチング事業支援業務」の事業プロモーターである(株)日本旅行が、公募により同社を東京都における結婚支援業務(交流イベント、AIによるマッチング、Webによる個別相談など)実施事業会社として選定した。また2024年6月には、東京都「結婚支援マッチング事業支援業務委託」(2024年4月1日~2025年3月31日)の事業プロモーターである東武トップツアーズ(株)より、「令和6年度結婚支援マッチング実施事業」のうち、AIによるマッチングの提供、及びマッチングアプリの利用やイベントの参加に躊躇している人へのWebによる個別相談に関わる委託業務を受託した。同社の婚活支援システムのノウハウや信頼性の高さを示す事例と言えるだろう。

このほかに自治体からのイベント・セミナーの企画・開催受託も増加している。2024年3月期の受託件数は63件、開催件数は60件だった。直近では2023年9月に秋田県より「結婚サポータースキルアップ・婚活スキル向上事業」を受託、2023年10月に大阪府泉佐野市より「出会いの機会創出事業」を受託した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)《SO》

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