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エレマテック Research Memo(6):手元資金は421億円、自己資本比率60%超と財務基盤は安定
*12:06JST エレマテック Research Memo(6):手元資金は421億円、自己資本比率60%超と財務基盤は安定
■業績の動向
4. 財務状況
エレマテック<2715>の2024年3月期末の流動資産は108,096百万円(前期末比790百万円増)となったが、主に現金及び預金の増加9,172百万円、減収に伴う受取手形及び売掛金の減少9,049百万円、棚卸資産の増加547百万円などによる。固定資産は7,630百万円(同1,024百万円増)となったが、主に有形固定資産の増加550百万円、無形固定資産の減少40百万円、投資その他の資産の増加514百万円による。この結果、2024年3月期末の資産合計は115,727百万円(同1,814百万円増)となった。
一方で、流動負債は43,884百万円(同2,646百万円減)となったが、主に支払手形及び買掛金の減少1,131百万円、短期借入金の減少797百万円などによる。純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上などによる利益剰余金の増加1,723百万円、為替換算調整勘定の増加1,825百万円などを受けて69,529百万円(同3,951百万円増)となった。この結果、2024年3月期末の自己資本比率は60.1%(前期末は57.6%)となった。
5. キャッシュ・フローの状況
2024年3月期における営業活動によるキャッシュ・フローは14,250百万円の収入となった。主な収入は、税金等調整前当期純利益の計上7,515百万円、減価償却費1,193百万円、売上債権の減少11,226百万円、破産更生債権等の減少2,934百万円、棚卸資産の減少393百万円などで、主な支出は、仕入債務の減少3,228百万円、貸倒引当金の減少2,842百万円などであった。
投資活動によるキャッシュ・フローは1,160百万円の支出となったが、主な支出は有形固定資産の取得(主に金型)1,048百万円、無形固定資産の取得62百万円などであった。財務活動によるキャッシュ・フローは4,996百万円の支出だったが、主に短期借入金純減894百万円、リース債務の返済による支出457百万円、配当金の支払による支出3,644百万円によるものである。この結果、2024年3月期中の現金及び現金同等物は9,172百万円の増加となり、期末残高は42,139百万円となった。依然として手元資金は潤沢であり、財務基盤は安定している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)《SO》
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