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加賀電子の出直り目立つ、最高値から半年、割高感なく「そろそろ見直し機運」の指摘
■在庫調整の影響など予想より長引くもようだが株価は先取る習性
加賀電子<8154>(東証プライム)は6月7日、年初来の安値圏から回復傾向となり、後場寄り後は一段と強含んで1027.0円(10.5円高)をつけ、出直りを指向する相場となっている。23年3月期までの最高益更新から24年3月期は減益に転じたため、株価は1月に上場来高値7120円をつけた後、調整に転じているが、岩井コスモ証券のレポート(6月6日付)では、今期予想PER8倍程度、PBR1倍程度のため割高感はなく、予想配当利回りは4%弱と高くいこと、などを要因に「そろそろ見直し機運が高まりそうだ」としている。
24年3月期の連結業績は、半導体・電子部品業界での在庫調整の影響とスポット需要の反動減を主因に、売上高が前期比10.8%減となり、営業利益は同19.9%減となるなど、前期までの売上高・各利益の最高更新から減益に転じた。今期の予想は売上高が2.3%増、営業利益は0.6%増。在庫調整の影響を当初予想より長引くとみているもようだ。ただ、株価は好材料・悪材料ともに先取って織り込むとされるため、最高値圏から半年になる直近の株価は、値幅調整に続いて日柄調整でもかなり進展してきた可能性がありそうだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)
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