新興市場銘柄ダイジェスト:海帆は大幅に3日続伸、ホットリンクが一時ストップ高

2024年5月30日 16:13

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記事提供元:フィスコ

*16:13JST 新興市場銘柄ダイジェスト:海帆は大幅に3日続伸、ホットリンクが一時ストップ高
<135A> VRAIN 3460 -235
上場来安値。目立った取引材料が見当たらない中、売りが膨らんでいる。2月22日に新規上場して一時7890円まで上伸したが、その後は軟調に推移し、公開価格(2990円)が下値の目途として意識されている。主要事業が製造業向けAIソリューション提供でテーマ性がある上、25年2月期の営業利益予想も前期比51.8%増の7.71億円と好業績が見込まれることから一時人気化したが、短期筋の資金流出で売り優勢の展開となっているようだ。

<3680> ホットリンク 314 +49
一時ストップ高。グループ会社の米Effyis社(サービスブランド名はSocialgist)が生成AIスタートアップの米Accern社と戦略的パートナーシップを締結したと発表している。Socialgistは生成AIアプリケーションの開発に必要な公開会話型コンテンツリポジトリへのアクセス権をAccernに提供する。Accernはニュースやブログなど年間350億件超の公開投稿が利用可能となり、生成AIアプリケーションの開発推進に活用する。

<9556> INTLOOP 3005 +55
大幅に反発。エッジAIプラットフォームを開発・運営するIdein(東京都千代田区)とエッジAIソリューションの提供、エンジニアリング支援などでの包括的な協業を開始すると発表している。第1弾の取り組みとして、新しい形の概念実証(PoC)伴走支援サービスを提供する。Ideinの開発したエッジAI技術と大規模言語モデル(LLM)を活用したPoCソリューションとINTLOOPのコンサルティング支援サービスを組み合わせる。

<3133> 海帆 928 +84
大幅に3日続伸。太陽光発電事業を運営するメタエネルギー(東京都千代田区)から貸付資金の回収を完了したと発表している。返済金額は元利合計約1.76億円で、グループの再生可能エネルギー事業に係る固定資産取得などに使用する予定。また、定款を一部変更して医療機関の開設・運営等に関するコンサルティング業務などを新たな事業目的として追加するほか、発行可能株式総数を6055万5600株から2億0307万5600株に拡大する。

<4894> クオリプス 5470 +250
上場来高値。大阪大学が虚血性心疾患に対するヒトiPS細胞由来心筋細胞シートを用いた治療の効能追加として研究開発を進めている拡張型心疾患の医師主導治験が開始され、クオリプスが1例目の移植用に心筋細胞シートを提供したと発表している。拡張型心疾患の研究開発は、日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度「再生医療等実用化研究事業」に採択されている。

<6031> サイジニア 1075 +57年初来高値。24年6月期の期末配当予想を従来の4.50円から5.00円(前期末実績5.00円)に増額修正している。業績動向と内部留保の充実度を鑑みた措置。また、8月31日(実質的には8月30日)を基準日として、1株につき2株の割合で分割する。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性向上と投資家層の拡大を図ることが目的。効力発生日は9月1日のため、24年6月期の期末配当には影響しない。《ST》

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