加賀市版ライドシェアの広がりに期待 国交相

2024年3月22日 09:57

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記事提供元:エコノミックニュース

 ドライバー不足で地域移動の足確保が全国的課題になっているが、これをカバーする新たな移動手段として石川県加賀市で自家用車を使った「加賀市版ライドシェア」を16日に試乗してきた斉藤鉄夫国土交通大臣は19日の記者会見で「アプリで簡単に『どこへ行きたい』と入れると、すぐ探してすぐに『分かりました』と表示される。1円単位の料金まではっきり分かって、どこに車をつけるということも分かり、操作も非常に簡単で、アプリにさえ慣れれば、お年寄りの方も簡単に使っていただけると感じた」と高評価した。

 試乗した車は「普通に我々が乗るボックスカーでしたが、非常にきれいに快適に使えるようにしてありました。運転手の方といろいろ話をしましたが、なぜ、この制度に応募されたのかを聞いたら、地域に貢献したいという思いで、元々運転手をされており、その経験を活かして地域に貢献したいと。正直な感想、立派な方がなられているという感じでした」と紹介した。

 加賀市では「一般社団法人加賀市観光交流機構」が事業実施主体になり、運行・安全管理は「加賀第一交通株式会社」が担っている。夜7時から11時までは市内全域で運行、朝7時から夜7時までは加賀温泉駅と主要観光地・レジャー施設・文教施設、山中温泉・山代温泉・片山津温泉の3温泉地、その他の人気スポットなどで運行。料金はタクシー料金の8割で、利用にはアプリを使う。支払いはキャッシュレス。ドライバーは加賀市観光交流機構と業務委託契約を結んでいて2種免許か1種免許で大臣認定講習を受講している。

 斉藤大臣は「加賀市に続き、このような積極的な動きが全国各地に広がることを期待している」と期待を語った。(編集担当:森高龍二)

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