今日の為替市場ポイント:米長期金利伸び悩みでドルは上げ渋る可能性

2024年3月7日 08:19

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記事提供元:フィスコ

*08:19JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利伸び悩みでドルは上げ渋る可能性
6日のドル・円は、東京市場では150円08銭から149円33銭まで下落。欧米市場では149円86銭から149円10銭まで下落し、149円40銭で取引終了。本日7日のドル・円は主に149円台で推移か。米長期金利の伸び悩みを受けてドルは上げ渋る可能性がある。

3月6日に公表された地区連銀経済報告によると、経済活動は1月初旬から2月下旬にかけてわずかに増加したもよう。経済成長の見通しはおおむね楽観的であり、雇用は緩慢なぺースで拡大していることも確認された。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は6日に下院金融サービス委員会に出席し、「FRBは年内に政策金利を引き下げると予想しているものの、利下げは経済の行方次第であり、インフレの継続的な進展は保証されていない」との見解を述べている。パウエルFRB議長の発言を受けて市場参加者の間からは「米国経済の先行きやインフレ見通しは引き続き不透明であり、米長期金利と為替の動向については予断を許さない状況が続く」との声が聞かれている。《CS》

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