アイフリークモバイルは24年3月期予想を下方修正、25年3月期収益回復期待

2024年2月16日 10:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  アイフリークモバイル<3845>(東証スタンダード)は2月14日の取引時間中に24年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。コンテンツ事業における一部サービス終了や既存アプリ改修に関する先行投資、コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業における既存顧客への単価改定遅れなどの影響で赤字だった。そして通期予想を下方修正して赤字予想とした。コンテンツ事業における既存サービスの顧客拡大、CCS事業における単価改定やエンジニア育成の進展など、積極的な事業展開で25年3月期の収益回復を期待したい。株価は下方修正を嫌気する形で急落したが、売り一巡して出直りを期待したい。

■24年3月期3Q累計赤字、通期予想を下方修正

 24年3月期第3四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比1.1%減の19億06百万円、営業利益が91百万円の損失(前年同期は61百万円の利益)、経常利益が76百万円の損失(同1億18百万円の利益)、親会社株主帰属四半期純利益が74百万円の損失(同1億15百万円の利益)だった。

 コンテンツ事業における一部サービス終了や既存アプリ改修に関する先行投資、コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業における単価改定遅れなどの影響で赤字だった。

 コンテンツ事業は売上高が36.0%減の1億31百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が33百万円の損失(前年同期は7百万円の利益)だった。一部サービスの終了(決済承認ワークフローシステムのアプリサービス「Challet」が23年10月に終了)などで減収となり、利益面では既存アプリ改修に関する先行投資なども影響した。

 コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業は、売上高が3.0%増の17億74百万円で、セグメント利益が41.5%減の1億43百万円だった。稼働率が比較的高い水準で推移したことや、エスティーエーグループおよびスマートテックグループから事業の一部を譲り受けたことなどにより増収だが、エンジニアのベースアップに対する既存顧客への単価改定遅れなどの影響で減益だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が6億49百万円で営業利益が4百万円の損失、第2四半期は売上高が6億13百万円で営業利益が48百万円の損失、第3四半期は売上高が6億44百万円で営業利益が39百万円の損失だった。

 通期連結業績予想については2月14日付で下方修正し、売上高が23年3月期比0.5%減の25億93百万円、営業利益が1億11百万円の損失(23年3月期は84百万円の利益)、経常利益が96百万円の損失(同1億50百万円の利益)、親会社株主帰属当期純利益が93百万円の損失(同1億48百万円の利益)としている。なお未定としていた配当予想は無配とした。

 前回予想(23年5月15日付公表値)に対して売上高を3億37百万円、営業利益を2億03百万円、経常利益を1億82百万円、親会社株主帰属当期純利益を1億76百万円、それぞれ下方修正して各利益は赤字予想とした。

 なお経営の合理化と組織運営の効率化を図ることを目的として、24年4月1日付でアイフリークスマイルズを吸収合併する。コンテンツ事業における既存サービスの顧客拡大、CCS事業における単価改定やエンジニア育成の進展など、積極的な事業展開で25年3月期の収益回復を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は下方修正を嫌気する形で急落したが、売り一巡して出直りを期待したい。2月15日の終値は89円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS45円98銭で算出)は約1.9倍、そして時価総額は約16億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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