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「ヴェイン」2024秋冬コレクション 可変性に富んだアイテムを発表
「ヴェイン(VEIN)」が2024年2月5日、2024秋冬コレクションを東京都渋谷区のアトリエで発表した。
アトリエを解放してショー会場として使用したことについて「アトリエは自分の第二の家のような場所で、ゲストが訪ねてきて、会話が始まる最初の挨拶となるようなショーをやりたかった」とデザイナーの榎本光希は語る。
全25ルックを発表。カーゴパンツやMA-1、トレンチコートなどカジュアルの定番アイテムを捻ったものが多い。それらからは榎本デザイナーが今回のコレクションとして提示したコンセプト“挨拶”を感じとることができる。挨拶は平凡な行為だが、人生の中で無数に繰り返され、小さなコミュニティから文化圏までの特性を表現する力があると考えたという。
着る者の意思でシルエットを変えることができるドローストリングスの構造を持ったカットソーやフーディ、ニットウェアなどの他、リサイズシリーズ、ラップスカートバッグ、ロウアースカートを発表。リサイズシリーズは、大きなトラウザーズをウエスト基点に折り畳んで再構成したワイドフレアな質量感が特徴だ。ラップスカートバッグは、マチ付きのビッグポケットとストラップで大胆に構築。ロウアースカートはトレンチコートを解体したようなデザインが特徴だ。他に榎本自身のライフスタイルや嗜好性を反映した1990年代のサッカーユニフォームやミリタリーのエッセンスを加えたアイテムも見られた。
カラーはモノトーンを基軸に、ドーンピンク、デニムブルーなどを提案。どのルックにも捻りやさりげない前衛性を感じることができた。榎本は「挨拶を終えた後の予想外の会話のように、ランウェイから離れた洋服がどのように着られるかは、常に着る人に委ねたい」とコレクションノートに綴った。
取材・文:アパレルウェブ編集部
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※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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