マーケットエンタープライズ、福島県南相馬市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始、導入自治体は100へ

2024年1月31日 15:31

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■リユース施策を新導入で廃棄物削減へ

 福島県南相馬市(市長:門馬 和夫)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2024年1月31日(水)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートする。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、南相馬市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 南相馬市では、ごみ減量ガイドブックや市民対象の出前講座などを通じて、3Rに対する市民の意識啓発に努めてきた。しかしながら、住民1人あたりのごみ排出量は、高止まりの状況が続いており、市では、ごみ減量にもつながるリユース新施策導入の可能性を模索してきた。他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、南相馬市がマーケットエンタープライズに働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)が利用している。

■南相馬市の課題と「おいくら」による解決策

 南相馬市では、市での粗大ごみ収集は行なっておらず、処理施設へ市民が自己搬入するか、業者に回収を依頼する必要がある。そのため、重量や大きさがある不要品でも、自己搬入で処分する場合には、自力で処理施設へと運び出しをする必要があった。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。加えて、まだ利用できるものであれば、冷蔵庫や洗濯機などの市では回収を行なっていない家電リサイクル法対象製品も対象で、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、市民のサービス利用に関する費用負担はもちろん、南相馬市の費用負担もない。

■今後について

 1月31日(水)15時(公開時間が前後する可能性がある)より、南相馬市ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。南相馬市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や、社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、同取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた、社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■福島県南相馬市

 南相馬市は、2006年に旧小高町・旧鹿島町・旧原町市の1市2町の合併により誕生した。福島県浜通りの北部で太平洋側に面しており、福島県いわき市と宮城県仙台市のほぼ中間に位置している。毎年5月末の土曜日・日曜日・月曜日には、相馬野馬追という神事が開催され、豪華絢爛で勇壮な戦国絵巻を体感することができる。また、山と海に囲まれた自然豊かなまちで、夏は涼しく、冬は温暖な気候に恵まれている。

・人口:56,311人(男29,666人、女26,645人)(2024年1月1日) ・世帯数:26,399世帯(2024年1月1日) ・面積:398.58平方キロメートル (情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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