iPSによるヒト受精卵に関する研究、解禁に向け議論へ

2024年1月12日 17:10

印刷

記事提供元:スラド

 内閣府の生命倫理専門調査会は10日、ヒトのiPS細胞などから作られた卵子や精子を用いた受精卵(胚)の作製について、解禁に向けた議論を進める方針を決めた。この研究は現在、国の指針で禁止されているが、研究の進展を踏まえて今後、考え方を整理する方針だという(朝日新聞)。

同日報告のあった調査会の委員に対するアンケートでは、16人中15人がこの研究を認めると回答したという。一方で、このような胚の作製には、同性どうしや単一の親からなど、自然には生まれ得ない子どもをつくることにつながる恐れなどの生命倫理上の懸念があるとしている。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 日本 | バイオテック | ニュース | サイエンス | 政府

 関連ストーリー:
京都大、iPS細胞からヒト受精卵に似た構造を再現 2023年12月06日
ブタの体内で人間の膵臓を作製する研究、東大が今年度にも実施へ 2019年02月22日
ヒツジの受精卵に人間のiPS細胞を注入する研究、人間の細胞を持つヒツジの胚が生まれる 2018年02月21日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事