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【編集長の視点】シーユーシーは2Q減収益業績を織り込み既存サービス2ケタ増を手掛かりにダブルボトムから反転
【日本インタビュ新聞・株式投資情報編集長=浅妻昭治】
■新規サービスの減少を乗り越えて既存サービスで増益
シーユーシー<9158>(東証グロース)は、前日11日に15円高の2324円と反発して引け、昨年10月につけた安値2060円、同12月につけた上場来安値2045円で形成するダブルボトムからの底上げ幅を拡大させた。昨年10月25日に発表した今2024年3月期第2四半期(2023年4月~9月期、2Q)累計業績が、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の新規サービスの大幅減少で2ケタの減収減益となったが、既存サービスでは医療機関支援セグメントのセグメント利益、EBITDA(営業利益+減価償却費±その他収益・費用)とも2ケタ増益となったことを見直し売られ過ぎ修正買いが再燃した。来年度から介護報酬制がプラス改定されることや、医療従事者の残業時間が年間900時間に規制される「2024年問題」も、来期業績にポジティブに反映されるとしてフォローの材料視されている。
■医療機関支援事業の既存サービスは支援先の増加で22%増益
同社の今3月期2Q累計業績は、売り上げ153億4600万円(前年同期比17.9%減)、営業利益17億7800万円(同22.8%減)、経常利益16億8000万円(同26.2%減)、純利益10億3900万円(同31.2%減)で着地した。新規サービスのワクチン接種支援サービスや在宅治療及び健康観察支援サービスの合計売り上げが、前年同期の71億400万円から4億3600万円に大きく減少し、がん患者や難病患者の介護施設を運営するホスピスセグメントで成長戦略のホスピス型住宅の積極開設を推進し人件費増などが重なったことが要因となった。ただ既存サービスに限ると医療機関支援セグメントは、新規サービスの大幅減で売り上げは53億1000万円(同42.7%減)となったが、支援先主要医療機関が前年同比より19機関増の106機関となったこともあり、セグメント利益は20億2800万円(同22.5%増)、EBITDAは24億2600万円(同32.3%増)と続伸した。
今3月期通期業績は、期初予想に変更はなく売り上げ318億6400万円(前期比9.5%減)、営業利益34億4400万円(同6.5%減)、経常利益31億6400万円(同12.9%減)、純利益20億3300万円(同16.1%減)と見込んでいる。介護報酬のプラス改定、「2024年問題」による医師不足、医療DX(デジタルトランスフォーメンション)需要拡大、さらに昨年12月に98億8000万円で米国で足病クリニックプラットファームを運営する会社を子会社化して成長戦略も加わり来期業績への期待も高まる。
■ダブル底からミニGC示現で上昇トレンド転換しまず昨年11月の戻り高値目指す
株価は、昨年6月に公開価格1920円で新規株式公開(IPO)され、4430円で初値を付けストップ高で上場来高値5130円まで買い進まれたが、その高人気の反動でストップ安を交えて調整が続き、公開価格目前の2000円台で下値抵抗力を発揮して昨年10月の2060円、12月の2045円でダブルボトムを形成して底上げ幅を拡大し、足元では5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆している。まず最高値から最安値までの調整幅のほぼ3分の1戻しとなる昨年11月の戻り高値2968円にキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・株式投資情報編集長=浅妻昭治)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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