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移動スーパーのとくし丸、能登半島地震の被災地で救援物資を配布
移動スーパーのとくし丸は、珠洲市など石川県内の能登半島地震被災地で救援物資の配布を始めた。経済産業省や珠洲市と連携して進めているもので、親会社のオイシックス・ラ・大地が明らかにした。これまでは2台の軽トラックで救援物資を搬送してきたが、10日から3台に増やす。
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救援物資を無料配布しているのは、被害が大きかった珠洲市、輪島市などの避難所や住宅街。提携スーパーのアルビス羽咋宝達志水店(宝達志水町)などで物資を調達し、避難所や住宅街を回って被災者に配っている。配布している物資は食料のほか、乾電池、老眼鏡、トイレットペーパー、歯磨き粉、タオル、おむつなど。
避難所では食料や水は足りているものの、衛生・入浴用品が不足していた。配給物品に含まれていない生鮮食品や漬物、練製品は被災者に特に喜ばれたという。住宅街では食料の不足が目立ち、数十分で配布を終えた。このほか、能登町の委託で飲料水用ポリタンクの配達も済ませている。
石川県内ではとくし丸の販売車両19台が稼働し、自力で買い物に行けない高齢者らに喜ばれているが、提携スーパーの店舗半壊や販売員自身の被災で4~5台は稼働が困難な状況。それでも、七尾市の医療機関に調理用のミネラルウォーター360リットルを提供したのをはじめ、七尾市の道の駅に野菜ジュースとミネラルウォーターを配送するなど、地震発生直後から積極的な支援活動に乗り出している。
石川県によると、元日に発生した能登半島地震では9日までに、県内で珠洲市、輪島市を中心に202人の死亡が確認された。重軽傷者は少なくとも565人に上っている。主要道路が各地で寸断され、復旧のめどが立っていない。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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