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NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC、ECB、英中銀、スイス中銀、米CPI、小売売上高など
*07:57JST NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC、ECB、英中銀、スイス中銀、米CPI、小売売上高など
今週は連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)が定例理事会、英中銀やスイス中銀が金融政策決定会合を開催する予定で、注目される。各国中銀は政策金利を据え置く見込み。FRBやECBは来年の利下げ観測が強まる中、声明やパウエル議長、ラガルド総裁の会見に注目が集まる。また、中国人民銀行も金融政策決定会合を開催する。
英中銀の今後の金融政策を探るうえで英雇用統計にも注目が集まる。米国では需要インフレ指標11月消費者物価指数(CPI)、11月生産者物価指数(PPI)や小売売上高に注目。米国財務省はさらに今週国債入札を予定しており、ドルは結果を受けた米国債相場動向を睨む展開となる。
FRBは3会合連続で政策金利を据え置くことがほぼ確実視されている。市場は利上げがほぼ終了、来年は1%近くの利下げを織り込みつつある。今回の会合では声明やパウエル議長の会見、スタッフ予測に注目。FRBはインフレ2%の目標達成には依然長い道のりでインフレを巡り勝利宣言は時期尚早、必要とあれば追加引き締めの準備があるとの文言を維持すると見られる。また、利下げを協議するのは時期尚早を繰り返す可能性が強い。
ただ、小売り売上高は2カ月連続でマイナスが予想されているほか、FRBがインフレ指標として注視している食品やエネルギーを除いたコアCPIは前年比で10月と同じく21年9月来の低い伸びにとどまる見通しで、消費の減速やインフレ鈍化がデータで証明された場合は来年の利下げ観測が強まり、ドル売り材料となる。
■今週の主な注目イベント
●米国
12日:11月消費者物価指数(CPI)
13日:11月生産者物価指数(PPI)、FOMC、パウエルFRB議長会見、FRBドットプロット
14日:11月小売売上高、週次新規失業保険申請件数、10月企業在庫
15日:12月ニューヨーク連銀製造業景気指数、11月鉱工業生産・設備稼働率、12月製造業PMI、対米証券投資
●欧州
12日:ZEW景気期待指数
13日:ユーロ圏鉱工業生産
14日:欧州中央銀行(ECB)定例理事会、ラガルド総裁会見
14日:スイス中銀、金融政策決定会合
15日:ユーロ圏製造業PMI、サービス業PMI、仏・毒、製造業PMI、独連銀経済見通し
●英国
12日:失業保険申請件数、失業率
14日:英中銀金融政策決定会合
15日:製造業PMI、英中銀ラムスデン副総裁が講演
●日本
12日:PPI
14日:機械受注、鉱工業生産《CS》
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