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「トッズ グループ」がミラノの象徴的建造物、マリーノ宮の修復を支援
「トッズ グループ」は、2023年11月24日、ミラノ市の市庁舎として使われているマリーノ宮の修復を支援することを発表した。修復作業は来年の春ごろ着工される予定で、作業に要する期間として15~16か月が見込まれているため、完了は約1年半後なるとみられる。
今回修復が行われるのは、マリーノ宮の外部四方ファサード(5,300㎡強)と、柱廊玄関とロッジアがある中庭部分(2,200㎡強)。この宮殿は、1557年~1563年にトンマーゾ・マリーノというジェノヴァの資産家のために建てられたミラノの象徴的な歴史建造物の 1 つとして知られる。
その後、国の所有物となり、1861年以降は、ミラノの市庁舎として使われている。無料のクラシックコンサートや絵画展などがしばしば開かれたり、予約制で館内を見学することもできるため、市民からも親しまれている場所だ。また、レオナルド・ダ・ヴィンチの像が真ん中に建つスカラ広場にスカラ座と対峙する形で建っており、多くの観光客が行き来するスポットでもある。
写真右:「トッズ グループ」のディエゴ・デッラ・ヴァッレ会長兼CEO
「トッズ グループ」は、これまでもコロッセオの地下施設やスカラ座の修復などイタリアの文化、芸術を守るための支援を行ってきた。今回の修復のためには250万ユーロ(約4億円)の支援を予定しているが、より大規模な資金調達のために、民間を巻き込んだイベントも計画しているそうだ。
ディエゴ・デッラ・ヴァッレ会長兼CEOは「自分たちの活動拠点の一部であるミラノのために、なにか重要なことができるのを大変嬉しく思うのと同時に、業績が好調な民間企業が地域社会のために何かをするのは義務だと思っています。美しい物に溢れる国として世界中が重要視しているイタリアをよりよくするために、やらねばならないことは沢山あり、その芸術や文化を保存することはメイド・イン・イタリーを謳う会社には必要な事です。今回の支援は商業的な部分とは関係ありません」と語る。
そして、コロッセオの修復の際にも語っていたように、「イタリアの芸術と文化の存続と発展のため、民間企業も協力して支援することが必要であり、これは他社にも取り組みを呼び掛けたいと思います」と続けた。
文:田中美貴
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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