協立情報通信は24年3月期2Q累計が実質増収増益で通期も実質増収増益予想

2023年11月10日 11:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  協立情報通信<3670>(東証スタンダード)は11月8日の取引時間終了後に24年3月期第2四半期累計業績を発表した。第2四半期から非連結決算に移行したため比較は非表示だが、前年同期の連結決算との比較で見ると実質的に増収増益で着地した。ソリューション事業が順調だった。そして通期も前期の連結決算との比較で実質的に増収増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、大きく下押すことなく推移して下値固め完了感を強めている。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。

■24年3月期2Q累計は実質増収増益、通期も実質増収増益予想

 24年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は売上高が24億66百万円、営業利益が89百万円、経常利益が96百万円、四半期純利益が1億33百万円だった。100%子会社の神奈川協立情報通信を23年7月1日付で吸収合併し、第2四半期から非連結決算に移行したため前年同期との比較は非表示だが、前年同期の連結業績(売上高22億68百万円、営業利益73百万円、経常利益78百万円、親会社株主帰属四半期純利益47百万円)との比較で見ると、実質的に増収増益で着地した。ソリューション事業が順調だった。なお特別利益に抱合せ株式消滅差益70百万円を計上した。

 ソリューション事業は、売上高が8億64百万円で営業利益(全社費用等調整前)が2億37百万円だった。連結ベースの前年同期(売上高7億23百万円、営業利益1億62百万円)との比較で増収増益だった。基幹業務システムのクラウドサービスへの移行、DX化を推進するための各種ソリューション・機器の提案・導入支援が順調だった。

 モバイル事業は、売上高が16億02百万円で営業利益が66百万円だった。連結ベースの前年同期(売上高15億44百万円、営業利益1億20百万円)との比較で、増収ながら減益だった。なお店舗事業においては、高性能・高価格のスマートフォンおよび付属品等副商材の売上が伸長し、緩やかながら収益改善傾向としている。

 四半期別に見ると、第1四半期(連結)は売上高が10億34百万円で営業利益が14百万円、第2四半期(非連結)は売上高が14億32百万円で営業利益が75百万円だった。

 通期の業績(非連結)予想は売上高が52億円、営業利益が2億50百万円、経常利益が2億56百万円、当期純利益が2億23百万円としている。23年5月10日付で公表した連結業績予想に対して、特別利益の計上により純利益を57百万円上方修正した。配当予想は23年3月期と同額の55円(期末一括)としている。予想配当性向は29.5%となる。    23年3月期の連結業績(売上高49億83百万円、営業利益1億84百万円、経常利益1億92百万円、親会社株主帰属当期純利益1億23百万円)との比較で実質的に増収増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、大きく下押すことなく推移して下値固め完了感を強めている。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。11月9日の終値は1540円、今期予想PER(会社予想のEPS186円17銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の55円で算出)は約3.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1578円86銭で算出)は約1.0倍、そして時価総額は約19億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR株式投資情報編集部)

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