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イッセイ ミヤケ 2024年春夏コレクション - 曖昧なものをカタチに
イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)の2024年春夏コレクションがフランス・パリにある複合施設「Césure」にて2023年9月29日(金)に発表された。
曖昧なものをカタチに
テーマに「Grasping the Formless - 見えない形が見えるまで - 」を掲げた今シーズンは、風や光など大自然の中にある輪郭のないものなどから見出された形を、服づくりに取り入れてコレクションを展開。ショーは、風、水、光、炎など一瞬ごとに変化し続ける自然と同じように、留まることを知らない人の身体の可能性を明示するようなダンスパフォーマンスから始まった。
ショー序盤で提案されたのは、身体のラインを優しく露わにするようなニットのセットアップやワンピース。シアーな前身頃はゆるやかなドレープを効かせ、後身頃はリブ編みを組み立てた。最初の3ルックは、モデルの顔を布で覆うことでぼんやりとした佇まいに仕上げている。
夜明け前の霞んだ空や日没前の神秘的な海など、自然界の曖昧な景色を落とし込んだようなプリントも目を引く。一度フィルムに写した写真に対して、カメラのふたを開けてわざと露光させる手法を用いて作ったという柄は、色同士の境界線がなく、吸い込まれそうなほど美しい。ドレープや縫い目を最小限にした平面的なウェアにプリントすることで、柄の持つ美しさを際立たせているのも魅力的だ。
ボリューミーなアウターやブラウスは、動いている瞬間を止める発想から生まれたシリーズ。アウターに見られる肩の部分の折り込みや角張りは、ねじれをプレスして作ったもの。直線的で大胆なシルエットを描くことから硬質な印象を受けるアイテムだが、軽量でストレッチ性のある素材を用いることで、心地よい着用感を実現した。
ショーの終盤には、一枚の布をねじることで立体的なシルエットを生み出したウェアが登場。一緒に提案されたハットもまたウェアと同様に布地がたっぷりと使用されており、大らかさやゆとりを演出する。
今季はニューバランス(New Balance)と共同制作したフットウェアもリリース。ニューバランスのトレイルランニングモデルの名作「MT10」ベースに、イッセイ ミヤケならではのデザイン性と配色を取り入れた。
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