TechMagic、サラダ調理を自動化するロボットの実証実験 キユーピー社員食堂で

2023年9月20日 08:09

印刷

S-Roboの稼働イメージ(画像:TechMagicの発表資料より)

S-Roboの稼働イメージ(画像:TechMagicの発表資料より)[写真拡大]

  • S-Roboのイメージ(画像:TechMagicの発表資料より)

 調理ロボットや厨房業務ロボットの開発を手がけるTechMagicは19日、サラダの具材を計量し、盛り付けまでの一連の動作を自動化する「サラダ盛り付けロボット:S-Robo」の実証実験を行ったと明らかにした。実証実験は、資本業務提携を結んでいるキユーピーの社員食堂で、2023年9月4日~8日まで期間限定で行った。

【こちらも】パナソニック、自走するロボットが公道で単独販売を行う実証実験

 TechMagicは、ロボットやセンサー、機械学習などのテクノロジーを用いて厨房業務の自動化を目指しており、2018年2月に創業。これまでも、パスタをアルデンテに調理する「P-Robo」、炒飯や焼きそば、炒め物の調理を行う「I-Robo」、洗浄機の食器を仕分ける「W-Robo」などを開発し、世に送り出してきた。P-Roboはプロントコーポレーションの店舗で22年6月より実稼働中であり、I-Roboは23年夏に大阪王将へテスト導入されている。

 キユーピーとは、形を問わずに総菜を計量して盛り付ける「M-Robo」を共同で開発。M-Roboは、これまで難しかった、ポテトサラダなどの粘度の高い総菜も計量・盛り付けが可能なロボットだ。99%の確率で、計量法範囲内の重量に盛り付けできるという。

 今回実証実験を行ったS-Roboは、サラダトッピングの計量と盛り付けを行う。特徴は、トッピングのバリエーションを複数持てること。形状や粘度が異なる食材に対応でき、レタスやコーン、豆、チーズ、ナッツ、チキンなど、重さや形が異なるトッピングを扱える。

 S-Roboが行うのは、レシピに応じてトッピングを計量し、ロボットアームでサラダボウルを運び、具材を盛り付け、ベルトコンベアに流すところまで。サラダ調理の一連の工程を自動で行う。実証実験では、1日100食限定で2種類のサラダを提供し、工程確認や課題抽出を行った。

 TechMagicのサラダ調理ロボット開発は、数年前から進められていた。21年10月には、サラダレストランを運営するCRISPと開発契約の締結を発表し、共同開発を推進。トッピング種類が豊富で、最大287万通りのカスタムサラダを提供する、CRISP SALAD WORKSへの導入を目指していた。

 導入効果として掲げていたのは、計量から盛り付けまで一連動作の自動化のほか、品質の安定化と提供時間の短縮だ。ただ、この取り組みに関する最新情報は明らかにされていない。

 TechMagicは、今回の実証実験を踏まえて、今後は工場で原料を量る作業でもトッピング計量技術を活用する方針だ。またサラダ専門店などへのサラダロボット導入も目指す。23年6月に締結したキユーピーとの資本業務提携のもと、人の仕事を支える新たなロボットの活躍が期待される。(記事:三部朗・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事