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災害対応の日立市役所、台風で地下の電源喪失 最上階に置くコンペ案もあった
8日から9日朝にかけて通過した台風13号の影響により数沢川が氾濫、茨城県日立市の市役所地下1階にある機械室が浸水、電源が喪失するというトラブルが起きた。これにより、災害対策本部は近くの市消防本部に移転。9日は証明書などの発行業務を停止し、職員は復旧作業に追われる事態となったという。茨城新聞の記事によると、地下の機械室に止水板はなく、受電設備と非常用電源設備ともに水に漬かったという。地下に排水機能はあったが、処理が追い付かなかったとされる(茨城新聞)。
停電のため、市役所の電話がつながりにくくなり、住民の要望に一部対応できない状況となった。庁舎は2019年の完成で、災害に強い構造を持っていたはずだったが、市長によると今回の出来事は想定外だったとしている。しかし、Xでのポストによると、日立市役所新庁舎の設計コンペの2位に相当するとみられる優秀案では、「水害に備え、電気室と約5日間の非常用発電設備を最上階に設置」との記載があり、そこを評価しなかったのかという突っ込みが入っている(【優秀案】日本設計・日立建設設計 設計共同体[PDF]、Xでのあくらさんのポスト)。
あるAnonymous Coward 曰く、 現市役所のコンペで、電源を上の階に設置する案を落としたらしい。
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