NY株式:NYダウは37ドル高、利上げ終了期待広がる(30日)

2023年8月31日 07:08

印刷

記事提供元:フィスコ

*07:08JST NY株式:NYダウは37ドル高、利上げ終了期待広がる(30日)
ダウ平均は37.57ドル高の34,890.24ドル、ナスダックは75.56ポイント高の14,019.31で取引を終了した。

8月ADP全米雇用リポートの民間部門雇用者数の伸びが予想以上に減速したほか、4-6月期国内総生産(GDP)改定値も予想外に下方修正されたため、利上げ終了期待が広がり買いが先行。その後、景気減速を警戒した売りで一時下落に転じる場面もあったが、長期金利の低下や新型アイフォーンの発表期待を受けた携帯端末アップル(AAPL)株の上昇が相場を支え、終日底堅く推移した。終盤にかけては今週発表が予定されているPCEコア価格指数や雇用統計を前にした調整も見られ、伸び悩んで終了。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、銀行が下落した。

カルバンクラインなどの衣料ブランドを運営するPVH(PVH)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、通期見通しを引き上げたことが好感され上昇。ディスカウント衣料小売りのTJマックス(TJX)やヨガアパレルのルルレモン(LULU)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。配車サービスのリフト(LYFT)は幹部による自社株購入が明らかになり上昇。

一方、コンピュ―ターメーカーのHP(HPQ)は四半期決算の内容が予想を下回ったほか、注意深い見通しが嫌気されて下落。半導体メーカーのアンバレラ(AMBA)は第2四半期決算で1株損失は予想程には広がらなかったものの、第3四半期の弱い見通しが嫌気され、大きく売られた。地銀のキーコープ(KEY)は銀行監督当局が一部地銀に是正措置の強化を要求したとの報道を警戒して下落。

クラウド型ソフトウエア会社のセールスフォース(CRM)は取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)《YN》

関連記事