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東岡崎駅北口の再開発、岡崎市が事業認可 名鉄が駅直結の複合施設建設へ
名古屋鉄道と名鉄都市開発が、名鉄名古屋本線の東岡崎駅北口(愛知県岡崎市明大寺本町)で計画している第一種市街地再開発事業が、岡崎市から認可された。現在の駅ビルを取り壊して駅直結の複合施設を建設するほか、駅前のバスターミナルを再整備する。名鉄は2027年度中に着工し、2029年度の完成を目指している。
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複合施設は約5,800平方メートルの敷地に建つ9階建て延べ約1万4,000平方メートル。バスターミナルの再整備で交通結節点としての役割を強化すると同時に、駅直結の商業機能と事務所機能を持つ複合施設とする。イベントなど多目的に活用できるスペースも、岡崎市と連携して一体的に整備する。
東岡崎駅では北口の再開発に先立ち、南口で地域密着型商業施設の建設工事が始まっている。名鉄が工事を進めている3階建て延べ約3,000平方メートルのビルで、周辺住民の暮らしを支える15店舗が入り、2024年春に開業する予定。名鉄は南北の再開発ビルを連携させ、地域のにぎわいを高めたい考え。
東岡崎駅はJR東海の岡崎駅より岡崎市役所や岡崎城に近く、北口に中心市街地が広がって市の中心駅の役割を担っている。駅ビルは日本が高度経済成長期だった1958年に完成し、長く「岡ビル」の愛称で親しまれてきた。
岡ビル開業と同時に2、3階に岡ビル百貨店が開業した。ピーク時の1970年代には最大28店が入居し、駅前のにぎわいを生み出していたが、やがて郊外型ショッピングセンターに押されて客足が遠のくようになり、2021年で閉店した。北口複合施設の商業施設は、これに変わる商業の核として計画された。名鉄は中心市街地のにぎわいを取り戻す拠点に育てたい意向だ。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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