ラバブルマーケティンググループは23年10月期1Q営業・経常黒字転換

2023年8月16日 15:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は8月14日の取引時間終了後に23年10月期(7カ月決算)第1四半期連結業績を発表した。2桁増収で営業・経常黒字転換した。通期は決算期を3月から10月に変更することに伴う経過期間となり、利益の大半を計上する年末および年度末の需要期を含まないため赤字予想だが、前年同期間との比較で増収・赤字縮小予想としている。また12カ月決算となる次期の24年10月期は、同じく12カ月決算だった23年3月期との比較で大幅増収増益の目標としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は動意づく場面があるものの買いが続かず安値圏だ。下値固め完了して出直りを期待したい。

■23年10月期(7カ月決算)1Q営業・経常黒字転換

 23年10月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比15.2%増の4億06百万円、営業利益が2百万円(前年同期は2百万円の損失)、経常利益が4百万円(同3百万円の損失)、親会社株主帰属四半期純利益が20百万円の損失(同7百万円の損失)だった。2桁増収で営業・経常黒字転換した。新規受注件数の増加、既存案件の積み上げ、運用支援ツールの大型顧客獲得に加えて、コスト見直しなども寄与した。

 SNSマーケティング事業は、売上高(外部顧客への売上高)が16.4%増の3億84百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が7.1%増の93百万円だった。運用支援の新規受注件数は76.3%増の141件、ロイヤルクライアント社数は11.4%増の39社、主力の運用支援ツールcomnico Marketing Suiteの契約社数は19.7%増の371件(1~3アカウントが16.3%増の292社、4アカウント以上が33.9%増の79社)だった。DX支援事業は、売上高が1.5%減の22百万円、利益が0百万円の損失(前年同期は1百万円)だった。

 23年10月期の連結業績予想(決算期変更に伴う経過期間として4月~10月の7カ月決算、23年8月2日付で公表)は、売上高が10億円、営業利益が3百万円の損失、経常利益が2百万円の損失、親会社株主帰属当期純利益が18百万円の損失としている。

 従来の3月期決算では需要期となる下期に年間の利益の大半を計上(23年3月期実績は上期が売上高7億39百万円で営業損失5百万円、下期が売上高9億14百万円で営業利益85百万円)していたが、23年10月期の7カ月決算においては需要期の利益を取り込むことができないため各利益は赤字予想としている。

 ただし、前年同期間(23年3月期4月~10月、売上高8億66百万円、営業利益23百万円の損失、経常利益24百万円の損失、親会社株主帰属当期純利益31百万円の損失)との比較では、新規受注案件の増加、運用支援ツールの大型顧客獲得、コスト見直しなどにより15.5%増収で赤字縮小となる。

 また、12カ月決算となる次期の24年10月期は、売上高が20億円、営業利益が1億円、経常利益が1億円、親会社株主帰属当期純利益が56百万円の目標としている。同じく12カ月決算だった23年3月期実績との比較で、売上高が21.0%増収、営業利益が25.0%増益、経常利益が26.6%増益、親会社株主帰属当期純利益が27.3%増益となる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は下値固め完了

 株価は動意づく場面があるものの買いが続かず安値圏だ。下値固め完了して出直りを期待したい。8月15日の終値は1493円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS369円10銭で算出)は約4.0倍、時価総額は約22億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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