きらぼしとアプラス、給与前払い対応デジタルウォレット「ララPayプラス」開始

2023年8月5日 18:08

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ララPayプラスアプリのサービス概要(画像:きらぼしテックの発表資料より)

ララPayプラスアプリのサービス概要(画像:きらぼしテックの発表資料より)[写真拡大]

 東京きらぼしフィナンシャルグループのきらぼしテックと、SBI新生銀行グループのアプラスは8月1日、デジタルウォレット「ララPayプラス」の提供を開始すると発表した。

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 ベースにはアプラスの金融プラットフォーム「BANKIT」を活用。きらぼしテックがビジネス特許を持つ、社内融資の仕組み「前給」を実装している。両社は「ララPayプラス」を通じて、企業と従業員の間でスムーズに金銭をやり取りできる仕組みの提供を目指していくという。

 ララPayプラスは、きらぼしテックの前給が軸となっている。前給は、給与支給日前に、従業員が指定したタイミングで、それまで働いた分の報酬を受け取れる福利厚生制度だ。

 給料の前借りとは異なり、働いた範囲内でしか受け取れない点が特徴。きらぼし銀行が2005年から開始し、22年3月にきらぼしテックへ事業譲渡した。大手飲食店や物流会社、人材派遣会社などが導入しており、導入企業は2,000社を超えるという。

 これまでの社内融資制度は住宅購入時などが主で、日常利用には敷居が高かったが、前給は、労働実績を前提とした少額貸付が可能なため利用のハードルが低い。従業員は、家電の故障や家族の入院などの突発的支出にも対応できるようになり、それが従業員のロイヤリティ向上にもつながるという。

 そうしたことから前給導入企業のメリットの1つには、人材定着率の向上があげられる。人手不足が続く昨今では、人材を確保するための福利厚生サービスの1つとして活用できることもポイント。また社外やカードローンでの借り入れ、従業員同士での金銭の貸し借りなどを減らすことにつながり、会社運営上も利点があるという。

 導入時は、初期費用無料で、システム利用料として前給利用者1人あたり月額220円を支払う。受け取りに銀行口座を指定した場合、振込手数料は従業員または会社が負担する形となる。

 受け取った前給は、店舗やECサイトで使用でき、ATMからの出金も可能。店舗は、QUICPay+かVisaのタッチ決済に対応している店が対象で、スマホをかざして支払いを行う。ECサイトもVisaによるカード決済となる。ATMはセブン銀行が対象で、出金だけでなく、ララPayプラスへのチャージも可能にしている。チャージは、その他の銀行から振込でも行える。

 ララPayプラスは、8月1日より提供開始。両社は今後、ララPayプラスの利便性を高めるため、経費精算や福利厚生サービスなどを追加していく予定という。(記事:三部朗・記事一覧を見る

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