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4日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で4日ぶり反発、テック指数は2.1%上昇
*18:00JST 4日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で4日ぶり反発、テック指数は2.1%上昇
4日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比118.59ポイント(0.61%)高の19539.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が80.42ポイント(1.21%)高の6732.58ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は1144億1320万香港ドルとなっている(3日は1011億6240万香港ドル)。
中国の景気支援スタンスが相場を支える流れ。中国景気の回復遅れが指摘される中、各種政策を相次ぎ公表している。関連部局が1日、中小企業などの資金調達支援を強化する方針を示したことに続き、中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・総裁は3日、民間企業を金融面で支援するため、資金調達手段を拡大すると述べた。市場関係者の間には、「人民銀行は8月中旬にも預金準備率を引き下げる可能性がある」との見方も広がっている。本土株の先高観が高まっていることもプラス。政府系メディアは3日、「国内には株式や投信の投資家が数億人いるだけに、株式市場の活性化は消費意欲を盛り上げる一因になる」との論説記事を掲載した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が4.0%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.4%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が3.2%高と上げが目立った。
「ニューエコノミー」関連銘柄もしっかり。ハンセン科技(テック)指数は2.1%高と他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄のうち上昇29)。個別では、動画配信プラットフォームのビリビリ(9626/HK)が6.6%高、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が5.9%高、電子書籍ストアを運営する閲文集団(772/HK)が4.8%高と値を上げた。
中国の証券・保険セクターも高い。中信証券(6030/HK)が3.0%、華泰証券(6886/HK)が2.3%、中国人寿保険(2628/HK)が2.1%、中国平安保険(2318/HK)が1.7%ずつ上昇した。
映画関連も物色される。猫眼娯楽(1896/HK)が17.1%高、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が4.3%高、歓喜伝媒集団(1003/HK)が4.1%高で引けた。映画チケット販売サイト中国最大手の猫眼娯楽いついては、中間決算の大幅増益見通しが材料視されている。
半面、香港拠点の不動産セクターはさえない。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.6%、新鴻基地産発展(16/HK)が2.7%、新世界発展(17/HK)と信和置業(83/HK)がそろって2.1%、恒隆地産(101/HK)が2.0%ずつ下落した。
一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%高の3288.08ポイントで取引を終了した。証券株が高い。ハイテク株、通信ネットワーク株、メディア・娯楽株、銀行株、自動車株、エネルギー株なども買われた。半面、医薬品株は安い。素材株、運輸株、公益株、インフラ関連株の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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