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4日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で続伸、医薬品セクターに買い
*18:00JST 4日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で続伸、医薬品セクターに買い
4日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比109.09ポイント(0.57%)高の19415.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が22.58ポイント(0.34%)高の6613.40ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は2週ぶりの高値水準を回復したものの、売買代金は760億4580万香港ドルに低迷している(3日は897億3570万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国内で軟調な経済指標の発表が続く中、経済の持ち直しをサポートするため、当局は景気刺激策を強めるとの見方が広がった。人民元安進行の警戒感も薄らぐ。中央銀行の中国人民銀行は4日、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元高方向で設定した。4日の外国為替市場は、人民元高・米ドル安方向に振れている。ただ、上値は重い。米中対立の警戒感がくすぶっている。中国商務部は3日、半導体製造に不可欠なガリウム、ゲルマニウムの輸出を制限すると発表。市場関係者は、米国など西側諸国が先ごろ、半導体製造装置の中国向け輸出を規制したことに対する報復措置とみている。他方、外電は4日、事情に詳しい複数関係者の話として「バイデン米政権は中国企業を対象に、米国のクラウドサービスの利用を制限する準備を進めているもよう」などと報じた。米中はけん制を応酬している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が6.6%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)とオンライン医療の京東健康(6618/HK)がそろって3.9%高と上げが目立った。
セクター別では、医薬品が高い。上記した翰森製薬のほか、緑葉製薬集団(2186/HKが4.9%、中国生物製薬(1177/HK)が3.5%、薬明生物技術(2269/HK)が3.4%ずつ上昇した。
スマートフォン部材・組立の銘柄群もしっかり。丘タイ科技(1478/HK)が5.8%高、舜宇光学科技(2382/HK)が1.5%高、高偉電子(1415/HK)が1.4%高、富智康集団(2038/HK)が2.5%高、小米集団(1810/HK)が1.3%高で引けた。
オンランインゲーム関連も物色される。創夢天地科技HD(1119/HK)が4.0%高、心動(2400/HK)と中手遊科技集団(302/HK)がそろって2.2%高、網易(9999/HK)が1.5%高で取引を終えた。
半面、新興EV(電気自動車)関連は安い。小鵬汽車(9868/HK)が6.5%、蔚来集団(9866/HK)が4.9%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.1%、理想汽車(2015/HK)が2.0%ずつ下落した。
一方、本土市場は小幅ながら3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%高の3245.35ポイントで取引を終了した。軍事関連株、海運株、メディア・娯楽株なども買われた。半面、不動産株は安い。金融株、エネルギー株、素材株、公益株も売られた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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