ジュンヤ ワタナベ マン 2024年春夏コレクション - 離れ、重なる二重の肖像

2023年6月27日 11:19

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記事提供元:ファッションプレス

 ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)の2024年春夏コレクションが、2023年6月23日(金)、フランス・パリにて発表された。

■ジュンヤ ワタナベとのコラボを軸に

 毎シーズン、多数のコラボレーションを展開するジュンヤ ワタナベ マンが、今季のコラボレーションの軸としたのが、ウィメンズのジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)だ。デザイナー自身にとって、ジュンヤ ワタナベとジュンヤ ワタナベ マンのそれぞれに対するアプローチはまったく異なるものであり、今季はジュンヤ ワタナベの発想をコレクションに取り入れたという。

 それはたとえば、ジュンヤ ワタナベらしいパンクでアグレッシヴなスタイルだ。レザーベルトを多数連ね、パッチワーク的な手法で仕上げたライダースジャケットやノーカラーのロングコートなど、ジュンヤ ワタナベ マンでは見られなかったようなフォルムを取り入れた。

 また、ストライプのスーツ地やトレンチコートのファブリックといったクラシカルな素材は、それらを激しいパッチワークでノーカラーコートなどへと再構成することで、力強い表情を演出。シングルブレストのジャケットにベストを重ねたようなパッチワークジャケットも、同型色のツイードを採用することで、カジュアルさとは一線を画した表情に仕上げた。

 一方、ジュンヤ ワタナベ マンを特徴付けてきたワークテイストも、ジュンヤ ワタナベの造形に呼応する手法で示される。デニムウェアを解体した素材を用いたウェアは、やはりパッチワークによって、立体的でありながらデフォルメされたシルエットのコートやジャケットへ。リジッドデニムならではのハリのある質感が、構築的なフォルムを生み出している。

 もちろん、ジュンヤ ワタナベのほかにも、コラボレーションを多数展開。たとえばグレゴリー(GREGORY)とは、テクニカルなバッグを解体し、やはりパッチワーク状に再構築したボリューミーなコートに。C.P. カンパニー(C.P. COMPANY)とはフード付きのロングコートを用意するほか、リーバイス(Levi's)のデニム、ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)のファブリックなども取り入れた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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