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映画『パーフェクト・デイズ(原題)』役所広司がカンヌ映画祭で男優賞
ヴィム・ヴェンダース監督が映画『PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)』(原題)を制作。日本公開時期は現在のところ未定。
■カンヌ映画祭で役所広司が男優賞
2023年、第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、主演の役所広司が男優賞に輝いた。『誰も知らない』で男優賞を受賞した柳楽優弥以来の快挙を達成した。
役所広司はカンヌ国際映画祭・男優賞の受賞に際して次のようにスピーチしている。
「僕は賞が大好きです。でも、こうやって華々しいカンヌ映画祭でスピーチするのは、あまり好きではない。でもカンヌ映画祭と審査員の皆様、本当にありがとうございました。パーフェクト・デイズを見てくださったお客様もここにいらっしゃると思いますが、本当にありがとうございました。この映画を製作した柳井康治さんに心から感謝したいと思います。彼がいなければ、映画は世に出ることはなかったと思います」
■ヴィム・ヴェンダースが渋谷の“公共トイレ”を題材に
『PERFECT DAYS』(原題)は、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画。清掃員の平山という男を主人公に、日々の小さな揺らぎを丁寧に映し出す。
監督を務めるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースは、『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』など、数々の傑作映画を手掛けてきた。日本の公共トイレのなかに“平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所(small sanctuaries of peace and dignity)”を見出したというヴィム・ヴェンダースが、『PERFECT DAYS』(原題)ではどのような世界観を紡いでいくのか、その瞬間、その瞬間にしかないものたちの美しさに注目だ。
■主演は役所広司、トイレ清掃員に
主人公・平山…役所広司
渋谷の公共トイレ清掃員。
平山の姪…中野有紗
平山のもとに突然訪れる姪。
平山の妹…麻生祐未
ホームレス…田中泯
平山と奇妙なつながりをもつホームレス。
平山の同僚清掃員…柄本時生
平山の同僚清掃員のガールフレンド…アオイヤマダ
居酒屋のママ…石川さゆり
平山が休日に訪れる居酒屋のママ。
居酒屋のママの元夫…三浦友和
■映画『PERFECT DAYS』(原題) あらすじ
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。彼は淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなかった。毎日はつねに新鮮な小さな歓びに満ちていた。まるで風に揺れる木のような人生である。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読み耽るのが、歓びである。いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。彼は木が好きだった。自分を重ねているのかもしれない。あるとき彼は、思いがけない再会をする。それが彼の過去にすこしづつ光をあてていく。
【詳細】
映画『PERFECT DAYS』(原題)
※日本公開未定
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本 :ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬
出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
製作:柳井康治
エグゼクティブ・プロデューサー :役所広司
プロデュース:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬、國枝礼子、矢花宏太、ケイコ・オリビア・トミナガ、大桑仁、小林祐介
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