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【株式市場特集】自己株式取得・消却で株価上昇!森永製菓以外にも注目すべき銘柄とは?
■森永製菓を追う低PER・PBR銘柄の実力
森永製菓<2201>(東証プライム)は、5月11日に消却期限を6月15日として自己株式取得・消却を発表したが、取得金額上限67億5000万円を取得株式数上限140万株(発行済み株式総数の2.97%)で割り算すると取得コストが4821円と計算され5月11日の終値4315円より上位となる。前週末12日の同社株は、5.2%高と大幅続伸し、連日の年初来高値更新となった。
前週末12日の1日だけでもこの自己株式の取得と消却を同時発表した銘柄は12社に達した。今年年初から前週末まで同時発表の自己株式取得・消却の好需給・割安株にアプローチし、買い先行となった海外投資家に追い付け、追い越せとキャッチアップをするのも一考余地がありそうだ。
■年初来高値水準も好需給が低PER・PBR修正になお弾み
自己株式の取得と消却を同時発表した銘柄のうち想定の取得価格が、足元の株価を上回っている森永製菓と類似している銘柄は、コード番号順にあげると大和ハウス工業<1925>(東証プライム)、双日<2768>(東証プライム)、積水化学工業<4204>(東証プライム)、キッセイ薬品工業<4547>(東証プライム)、メルコホールディングス<6676>(東証プライム)、ホシデン<6804>(東証プライム)、シマノ<7309>(東証プライム)、日本ライフライン<7575>(東証プライム)、野村ホールディングス<8604>(東証プライム)と続く。このうち大和ハウス、ホシデン、日本ライフラインが前週末12日に年初来高値を更新し、年初来高値水準にいる銘柄も多いが、投資採算的に低PER・PBRで配当利回りも市場平均を上回っている。
そのほか低PER・PBR株では積水ハウス<1928>(東証プライム)、ライト工業<1926>(東証プライム)、トーカロ<3433>(東証プライム)、ニッポン高度紙<3891>(東証スタンダード)、クレハ<4023>(東証プライム)、アマダ<6113>(東証プライム)、メガチップス<6875>(東証プライム)、山一電機<6941>(東証プライム)、スター精密<7718>(東証プライム)、凸版印刷<7911>(東証プライム)、大日本印刷<7912>(東証プライム)、ケーズホールディングス<8282>(東証プライム)なども外せない。
■常連株の大手商社株はバフェット買い増しのダブル効果で地銀株は陰の極対応妙味
大手商社株は、自己株式の取得と消却の同時発表の常連株で、今年2月に続きこの5月に丸紅<8002>(東証プライム)が、300億円、住友商事<8053>(東証プライム)が200億円、三菱商事<8058>(東証プライム)が3000億円の自己株式取得枠を設定し消却予定日をそれぞれ8月25日、7月24日、来年1月31日としている。業績は、いずれも前期の過去最高純益からの2ケタ減益を見込んでいるが、配当は住友商事、三菱商事が増配、丸紅が高配当継続を予定しており、米国の著名投資家のウオーレン・バフェットの買い増しに続くダブルの好需給要因となる。
米国の地方銀行の経営破綻のあおりを食っている地銀株でも同時発表行が目立つ。おきなわフィナンシャルグループ<7350>(東証プライム)、北國フィナンシャルホールディングス<7381>(東証プライム)、百十四銀行<8386>(東証プライム)、山口フィナンシャルグループ<8418>(東証プライム)、名古屋銀行<8522>(東証プライム)、京葉銀行<8544>(東証プライム)などである。このうちおきなわFGは、前週末12日の前場取引時間中に突っ込んだ年初来安値から同時発表で100円超引き戻して引けており、陰の極でのドテン買い妙味を示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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