ChatGPTは副業に活用できるのか?　AIを使って収入アップを目指す

　最近話題のChatGPTだが、副業収入をアップさせるのにも有益なツールである。本記事では、副業におけるChatGPTの活用方法について紹介する。

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■ChatGPTは副業にもかなり有益

　ChatGPTとは、アメリカ企業のOpenAIが開発したAI（人工知能）チャットボットである。2022年11月に公開され、その革新性と利便性の高さに加え、無料で利用できることから世界中で大きな注目を集めている。

　チャットボットとは、人間のような会話ができるコンピュータープログラムだ。LINEやホームページにおける顧客対応、カスタマーサポートなど、Web上の多くの分野でチャットボットは利用されている。ChatGPTのようなAIチャットボットは、AIを使ったタイプのチャットボットだ。AIは学習しながら成長するため、自動で精度を高められることが強みである。

　ChatGPTが他のAIと大きく異なるのは、より人間的な回答ができる点だ。質問に対して、ChatGPTはインターネット上から情報を集め、自然な形で瞬時にテキストにまとめあげる。対応できる分野は幅広く、自然で質の高い回答ができることから、世界中で驚きの声が上がった。

　ChatGPTは、Webサイトで質問を入力し、テキストの回答を得る形で利用する。そのため、テキスト情報を用いる副業に活用可能だ。例えばWebライティング、ブログ、YouTube動画の台本や企画作成、書籍などの副業である。Microsoft Excelとの連携も可能なため、Excelを扱う副業にもおすすめだ。

　他には、ChatGPTの活用法を指南するコンサルティングの副業も考えられる。いち早く先進的なChatGPTを知り尽くすことで、新しい分野の副業を作れる点も、秘められた可能性である。

■スキルアップのサポートにChatGPTを活用する

　3月、KandaQuantumは、ChatGPT案件に特化した副業マッチングサービス「CalqMatch」の運営開始を発表した。専門に扱うマッチングサービスが登場するほどに、ChatGPTへの注目度は日増しに高まってきている。プログラミングの副業においても、ChatGPTは有力な選択肢となるだろう。

　副業にもメリットが大きいChatGPTだが、必ずしも完璧とは言えない。質問によっては期待した質の回答が得られなかったり、エラーが発生する場合もある。ChatGPTは、情報を機械的に人間のような自然な回答にするため、内容についてはユーザーが精査しなければならない。加えて、インターネット上から情報を集めるため、著作権や引用、出典といった点についてもユーザー側で注意する必要がある。

　また、ChatGPTの活用で最も重要なデメリットは、均質化だ。質問を入力すれば、数秒ほどで高精度の回答を得られる。その内容をWebライティングなどの副業に活用すれば、作業効率を高めて、現在よりも多くの案件を処理できるようになるだろう。

しかし、ChatGPTを活用した記事がWeb上に溢れれば、どれも似たようなものになってしまう。そのため、ある時点から差別化を図る必要性が出てくるのだ。

　ChatGPTの活用法としては、スキルアップのサポートに使うのがおすすめである。初心者がテキストを使う副業を始める際、ChatGPTを活用して簡単に手本となるサンプルを得られる。どのように書いたら正しいのか分からない場合には、質問して模範解答をしてもらい、それを真似ながらスキルアップが図れるのだ。

　ChatGPTは良き教師であり、アドバイザーとしてスキルアップに活用できる。加えて、副業においては、業務効率化と拡大をサポートしてくれるパートナーとしても活躍してくれるだろう。全て丸投げできる魔法の箱ではないが、副業収入をアップさせられる強力なツールである。（記事：西島武・記事一覧を見る）