AIでの製品外観検査を無償で検証、システムインテグレータがツール提供

2023年4月15日 18:10

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 システムインテグレータ(埼玉県さいたま市)は14日、AIによる製品外観検査の有用性を自社で確認できる無料のセルフチェックツール「ImageCheck AI」を、リリースした。AI技術がどのように活用できるかを、気軽に試せるようにし、製造業の外観検査の自動化を促進する。5月24日には解説セミナーも実施予定だ。

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 従来は導入検討の際にベンダーが簡易的な検証を行っていたが、画像の授受や機密保持契約の締結、データ評価など手間が発生するという課題があった。「ImageCheck AI」を使えば、有償の概念検証を受ける前に自社で簡易検証を行うことができる。

 準備が容易な「正常品」の画像をアップすることで、製品外観の正常と異常を判定する。表示は、量的データの分布が分かるヒストグラムや、混合同列でAIが過剰検出や見逃しをしていないか確認できる。

 直観的に確認できるヒートマップによる異常判定も行う。高いスコアと低いスコアの画像を比較すれば、規定する検査が可能かどうか見込みが立てられる。

 製造業の現場では、製品の外観検査を人が行うことが多い。そのため属人的になりがちで、検査制度にもバラつきが生じる。また慢性的に人手不足という問題もある。AI技術に期待が寄せられているが、利用のイメージがつきづらく、検討に入れない企業も多かった。

 システムインテグレータは、無料で気軽に自社で検証できるようにすることで、AIの実用可能性を体感してもらいたい考えだ。

 同社がもともと提供しているAI外観検査システムの名称は「AISIA-AD」。異物混入や製品の傷や凹みを自動検知する。ルール化するのが難しい場合でも、ディープラーニングを用いた検査技術で以上判定を可能にしている。

 熟練検査員の経験や技術をAIが学習して再現。証明やカメラ、検査機などと組み合わせて、制度の高い外観検査を行うことができると言う。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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