レバノン、夏時間移行直前のスケジュール変更で混乱を招く

2023年4月2日 19:33

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記事提供元:スラド

中東のレバノン共和国では 3 月 26 日の夏時間移行が予定されていたが、直前の 3 月 23 日になって移行日を 4 月 20 日に変更すると発表し、混乱を招いたそうだ(The Register の記事レバノン首相府のツイート)。

今年のラマダーンは 3 月 22 日に始まっており、4 月 20 日まで続く。そのため、ラマダーン中に昼の時間が長くなることを避けたいイスラム教徒のナジーブ・ミカーティ首相 (閣僚評議会議長) らの意思が強く働いたようだ。スケジュール変更の提案は否決されたと渋るミカーティ首相に対し、国会議長のナビーフ・ビッリー氏がラマダーン後に夏時間へ移行すればいいと押し切る動画も流出している。そのため、議会の半数を占めるキリスト教徒議員から強く反発していた。

夏時間移行スケジュール変更への対応には手作業での時刻設定が必要なこともあり、3 月 26 日には国内に 2 つのタイムゾーンが存在する事態となった。そのため翌 27 日、閣僚評議会はこの混乱を収拾すべく 30 日に夏時間へ移行することを決定したとのことだ。 

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