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【株式市場特集】「植田ブレーキ」か?「植田ニュートラル」か?どちらに転んでも両立ての投資スタンス
今週の当特集は、「植田ブレーキ」か「植田ニュートラル」かどちらに転んでもいいように両立ての投資スタンスとすることにした。両セクター株とも、バリュー株素地は十分で、安全資産の「質への逃避」投資への資格を充足しているのは共通しているからだ。季節は早めの春到来とまぶしさを増すなか、市場は急な寒の戻りと厳しいが、蕾がほころぶ始めた桜の開花をみながら、株価の方も開花を心待ちにしたい。
■PBR1倍割れに自己株式取得・消却なども続き銀行株はバリュー株の宝庫
金利敏感株の銀行株は、バリュー株の宝庫である。例えば東証プライム市場の低PBRランキングでは、トップ10のうち銀行株が、PBR0.20倍の千葉興業銀行<8337>(東証プライム)など7行で占められ、ランキング10位のほくほくフィナンシャルグループ<8377>(東証プライム)でも0.23倍でしか過ぎない。千葉興銀は自己株式取得を実施し、ほくほくFGも、自己株式消却を今年3月31日に予定している。低PERランキングでも、あの大手海運3社よりも割安でPER1.18倍のあいちフィナンシャルグループ<7389>(東証プライム)がランキング第1位、同1.32倍のプロクレアホールディングス<7384>(東証プライム)が第2位で両行を含めベスト5は、東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>(東証プライム)、トモニホールディングス<8600>(東証プライム)、千葉興業銀行で、ランキングの上位50位にランクインしている。経営統合銀行、銀行持ち株会社が多いのが特徴となっている。
高配当利回りでは、あおぞら銀行<8304>(東証プライム)が5.97%でランキングの第13位になっており、同行を含めフィデアホールディング<8713>(東証プライム)、南都銀行、ゆうちょ銀行<7182>(東証プライム)が、べスト200位以内にランクインしている。南都銀行は、今期業績を下方修正したが年間配当113円は据え置く予定であり、週明け以降に株価がさらに下げることになれば、逆に配当利回りはアップすることになる。
■ブランド品、中古自動車などリユース株は円安・ドル高なら価格優位性
円安メリット株は、基本は為替感応度の高い自動車株などが中心になる。対ドルで1円の円高・円安で営業利益が450億円増減するトヨタ自動車<7203>(東証プライム)は外せず、幸か不幸かいすゞ自動車<7202>(東証プライム)との米国現地生産の合弁会社を解消し、米国での販売車両は全量、国内生産し輸出しているSUBARU<7270>(東証プライム)がダークホースとなるといった具合である。また円安・ドル高でお得感が高まる訪日観光客関連のインバウンド株でも、訪日海外観光客の爆買い復活を期待して富裕層をターゲットとする百貨店株を筆頭に航空株、旅行代理店株、旅行予約サイト株、化粧品株などが定番銘柄だろう。しかしここでは、敢えてブランド品を中古品でリーズナブルな価格で購入しようとする賢い観光客関連のリユース株に注目することにした。実際にリユース株の月次売上高も、インバウンド需要で2ケタ増が続いている。ハードオフコーポレーション<2674>(東証プライム)、ゲオホールディングス<2681>(東証プライム)、トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)、買取王国<3181>(東証スタンダード)、テイツー<7610>(東証スタンダード)、BuySell Technologies<7685>(東証グロース)、ブックオフグループホールディングス<9278>(東証プライム)、ワットマン<9927>(東証スタンダード)などが買い対象として浮上する。
自動車関連でも、完成車メーカーでなく円安・ドル高で価格優位性の高まるリユース関連の中古車輸出株に注目したい。アップルインターナショナル<2788>(東証スタンダード)、VTホールディングス<7593>(東証プライム)、オプティマスグループ<9268>(東証スタンダード)、中古車オークションのオークネット<3964>(東証プライム)、ユー・エス・エス<4732>(東証プライム)、中古車サイトのプロトコーポレーション<4298>(東証プライム)、二輪車オークションのバイク王&カンパニー<3377>(東証スタンダード)などとなる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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