「if」を使わずに英語の条件文を作る方法

2023年2月16日 15:33

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 前回に引き続き、「if」を使わずに条件文を表す表現をいくつか紹介しよう。

【前回は】「if」の代わりに使いたい「First Conditional」を作る表現

■should

 難しい言葉は使わなくても、「should」を使えば簡単にネイティブらしく聞こえる条件文が作れる。たとえば「If she arrives, I will let her in.」という文章の場合、「if」の代わりに「should」を使って、「Should she arrive, I will let her in.」としても同じ意味になるのだ。

 なお、通常の文章と違って「should」が先頭に来ることと、動詞が「arrive」と原形になる点には注意したい。

■otherwise

 「otherwise」は便利な言葉で非常によく使われる。「さもなければ」といった意味の接続詞だが、たとえば以下のような文章を考えてみよう。

 ・If you don’t close the freezer, the ice will melt.

 「冷凍庫のドアを閉めないと氷は溶ける」という意味だが、「if」を使わずに「otherwise」を使った命令形にすると以下のようになる。

 ・Close the freezer, otherwise the ice will melt.

 「otherwise」を使わずに、「Close the freezer.」と「The ice will melt.」の2文を並べても意味は通じる。ただ、「otherwise」を使うことで1文にまとめられるうえに、そうしなかったときの結果をより強調できるのである。

■Were I to...

 ありえないことを仮定する「Second Conditional」も、「if」を使わずに表現できる方法がある。

 たとえば「If I won the lottery, I would buy a car.」の場合、「宝くじにあたったら車を買う」という現実には起こりそうにないことを述べている。「if」を使わずに同じことを述べる場合、「Were I to win the lottery, I would buy a car.」となる。

 変わった形なので慣れないうちは戸惑うかもしれないが、あまり難しく考える必要はない。「if I won」が「were I to win」となるだけだ。したがって、「if I lived」なら「were I to live」、「if I ate」なら「were I to eat」となる。動詞を不定詞の形にすることには注意が必要だが、あとはいくつも例文を作って、「were I to」の部分をチャンクとして覚えてしまおう。

 ただし、これはかなり固い表現なので、口語として用いる場合は面接など極めてフォーマルな場面に限られるだろう。書き言葉にはふさわしいので、試験やエッセイの課題などではぜひ使ってもらいたい。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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