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「if」の代わりに使いたい「First Conditional」を作る表現
前回までで、英語の仮定法「Conditional」のおおよそは理解できたはずだ。今回はその派生編として、「First Conditional」の条件文を作るときに、「if」の代わりに使える便利な表現をいくつか見ていきたい。
【こちらも】「if」を使った英語の条件文「もしも~なら」の使い方
■unless
「First Conditional」では、「if」節で条件を提示し、それを受けるパートでは「will」を使って、その条件のときに起こる結果を表す。
・If it is sunny tomorrow, I will go to the beach.
・If it rains tomorrow, I will stay at home.
たとえば、このような例だ。この2つの例文の意味することを、「unless」を使うと「if」を使わずに1文で表現できる。
・Unless it rains tomorrow, I will go to the beach.
「unless」とは「もし~でなければ」、「~でない限り」という意味の接続詞である。したがって、例文の意味は、「もし明日雨が降らなければ、ぼくはビーチに行く」となる。
「if」を使った場合、「晴れたらビーチに行く」、「雨なら家にいる」とそれぞれのパターンを2つの文で表す必要があった。だが「unless」を使えばそれを1文にまとめて、同時に、雨だったときのことも示唆することができるのだ。
■even if
「even if」には「if」があるが、単に「if」を使ったときとは異なる意味になるので注意だ。「if」では、単に「もし~ならば」という条件を表すが、「even if」の場合、「たとえ~だとしても」とそれ以下の内容が現実には起こりそうにない仮定の話になる。
・Even if it rains tomorrow, I will go to the beach.
意味は「たとえ明日雨が降ったとしても、ぼくはビーチに行く」だ。単に「if」だけなら「明日雨が降ったら、ぼくはビーチに行く」の意味だから、ほとんど逆の意味になることがわかるだろう。
「even if」にすると、「明日晴れたら当然ビーチに行く。明日雨が降ったとしても、(本当なら家にいるべきところだが、それでも)ぼくはビーチに行く」といったニュアンスになるのだ。
■provided that
上級表現として「provided that」も紹介しておこう。これはほとんど「if」と同じ意味で使える。だから、上の例文を「Provided that it is sunny tomorrow, I will go to the beach.」とすることは可能だ。
ただし、かなりフォーマルで固い表現なので、実際にこのような日常会話の例で耳にすることは少ない。契約書の条文などで、条件を設定する場合によく見かける表現だ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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